「物があふれる!」「片付かない!」 ユーティリティ収納の悩みはこれで解決
収納
#収納#暮らし方#水回り#洗濯
神田 恵里2022.07.28
洗濯機置き場や脱衣所、洗面所など、いわゆる「ユーティリティ」には多くの物が集まり、雑然とした印象になりがち。オーナー様からも「生活感が出がちで、何とかしたい」というお声をよく耳にします。
ユーティリティをスッキリさせるためには、細かい収納のテクニックを考えるよりも、まず「考え方のコツ」をつかむことが大切。今回はユーティリティ収納の基本となる考え方について紹介します。
その場所は何をするための場所? まずは「空間の目的」を明確にしましょう
洗濯機置き場や脱衣所、洗面所といった「ユーティリティ」は家事作業が集中する場所です。毎日必ず使うため「物があふれて片付かない」「片づけてもすぐに散らかる」「生活感が出やすい」と言った悩みが起こりやすい場所となります。
数多くのオーナー様のお宅を訪問し「上手に暮らされているな」と感じた住まいを観察しながら考えた結果、そのような方たちの住まいでは「その場所は、何をするための場所かが考えられている」ことに気づいたのです。
当たり前のようですが、そこが何をする場所かを明確にし、その目的に応じた使い勝手を整えることで、毎日使ってもきれいな状態を保つことができます。
次に洗濯機置き場、脱衣所、洗面所、それぞれについて、具体的にどのように使っていけばよいのか考えていきましょう。
【洗濯機置き場】
洗濯機置き場は「洗濯をする場所」です。洗剤類やランドリーネットなど、細々とした物で散らかりがちになります。
洗濯機置き場では、次のような工夫をするだけでかなりスッキリとした印象になり、また使い勝手もよくなります。
- 洗剤類は、毎日使う分だけを置く。
(ストックや買い置きはユーティリティに置かない。家の造りにもよりますが、洗面台下の奥の方にストックするのが便利なケースが多いです)
- 出しておく物は、毎日使う物だけにする。
(洗剤・柔軟剤・ランドリーネットなど、毎日使う物は出しておいてよい。時々しか使わない強力な漂白剤、洗濯機クリーナーなどは出しっぱなしにしない)
- 汚れ物は、中身が外から見えないランドリーボックスに入れる。
- 洗濯物は、できれば干した物をしまう場所がある階に干す。
(タオルや下着類など、ユーティリティにしまう場所がある物は、ユーティリティ内に干してもよい)
上級者テクとして、洗剤類を同じ色、同じ種類のボトルに入れ換えて並べるとお洒落な印象になります。
【洗面所】
洗面所も洗濯機置き場以上に、細々とした物がたくさん集まりがちです。
「使う物は使う場所に置く」「毎日使う物はしまい込まない」を原則にすると、使い勝手がよくなります。
- 毎朝晩使う歯ブラシ・歯磨き粉は、しまわず出しておく。
これについては「キレイに見せる」工夫も必要。
- 化粧品は、化粧をする場所に置く。
(洗面所で化粧をするなら洗面所においてもよいが、リビングで化粧をするならリビングに置く)
- ドライヤーは、洗面所で使うなら洗面所に置いてもよい。
(洗面台の下の手前の方に置き場を作るのがおすすめ。洗面台下の奥の方は、洗剤など洗濯機周りで使う品々のストックを収納するのに適していると言えます)
【脱衣所】
本来、置くべき物は多くないはずなのに、どういうわけか物であふれがちなのが脱衣所です。その多くは「リビングからはみ出した物」。つまり脱衣所が、リビングに置くべき物の一時置き場になってしまっているのです。
- リビングで使う物、リビングに置き場がある物はリビングに戻す。
(「使う場所の近くに置く」は、ユーティリティに限らず収納全般の鉄則です!)
ちなみに脱衣所の必需品、足ふきマットは出入り口の扉上部に突っ張り棒をわたしてそこにかけると、使い勝手もよく衛生を保てるのでおすすめです。
「使いやすい場所に置く」ことがスッキリとしたユーティリティ収納への近道
以上のことから「ユーティリティ収納を成功させるコツ」をまとめると、次の2点になります。
- ユーティリティにある物を見直し、目的に合わない物は移動させる。
- 毎日使う物は見えるところや手の届くところ、手前に置く。
- ストック類は出しっぱなしにせず、奥にしまう。
これをしっかり押さえておかないと、頑張って片づけをして一瞬キレイになってもまたすぐに散らかることに…。
それぞれの「物」が使いやすい場所を定位置とすることで、スッキリとしたユーティリティ収納が実現でき、同時にストレスがなく使いやすく家事動線を実現できることにもなるのです。
「ここは何をするための場所か」「これはどこで使うのか」を基本に物の配置を見直して、スッキリとして使い勝手のよい空間づくりの参考にしてくださいね。
- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
夏はガーデニング、冬はソーイングで楽しみますよ。今年思い切って新しくミシンを2台購入ました!