新築なのに壁紙に隙間!? でも大丈夫!その理由と簡単な補修法
修理
#メンテナンス#内装
2020.06.03
新築のお家に住み始めたら壁紙に隙間が……。「まさかの欠陥住宅!?」とあわてるのはちょっと待って。
これは、木材や壁紙自体の伸び縮みによるもので、新築住宅にはつきものの自然現象。
決して工事の失敗などではありません。
隙間ができてしまう理由に加えて簡単にできる補修方法を紹介しますので、ぜひ安心してくださいね。
新築住宅の壁紙に隙間ができるのは自然現象です!
待ちに待った新居が完成してウキウキと新生活をスタートしたら、その数か月後に壁と壁の角に隙間を見つけてビックリ……。そんな経験はありませんか。
「これって欠陥住宅?」と心配になってしまう方もいるかと思いますが、実はこれは欠陥や工事の失敗などではなく、新築の家にはよく見られる現象なのです。
スタッフ自宅の写真。洗面台と壁紙の間が隙間になってきています。
こちらは天井と壁の取り合い部分。やはり隙間ができてきていますね。建築後2年くらいです。
その原因となるのは、住宅建築に使う木材。
木材には水分が含まれており、ある程度乾燥させ水分を抜いてから工事に使用します。
ところが、木材の状態によっては家が建った後も乾燥・収縮が続いたり、周辺環境によっては水分を吸って膨張する場合もあります。
防蟻のための湿式処理をした木材などでは、さらに別の状態変化が起こることも。
時間が経つことで、最終的には木が水分を吸ったり出したりしない状態に落ち着くのですが、一般的な新築住宅では安定までに2年程度かかるとされています。
同様に、壁紙(クロス)も温度・湿度によって伸縮する素材のため、新築後しばらくの間は隙間が発生することは避けられません。壁紙の縮みによって生じる隙間は、木造住宅以外のRCや鉄骨住宅にも見られます。
自分でも簡単に壁紙の隙間補修が可能!市販の「コーキング材」
こういった隙間が出てくるのは、新築後(またはリフォームでも)、数カ月~2年頃が最も多く、壁と壁の角、壁と天井の角などに見られます。
築後2、3年後には自然に収まっていくものなのですが、気になってしまう方も多いですよね。
そんな場合は、ぜひご自分で補修してみましょう。
ホームセンターで「壁用コーキング材(充填材)」を購入すれば、簡単に補修ができます。その方法とは……
「隙間にコーキング材を埋め込む」
たったこれだけです(笑)。コーキング材というのはボンドのようなもので、さまざまな色のものが1本数100円で市販されています。
その中から家の壁に近いものを選んで購入し、隙間を埋めるように流し込むだけでOK。
その後固く絞った濡れタオルなどで軽く上を拭けば、表面が平らになって美しく仕上がります。
コーキング材を上手に流し込むコツは…
◆チューブ(注ぎ口)はなるべく先端を、斜めにカットする。
→先端をカットすることでコーキング材が細く少しずつ出てきます。
根元をカットすると一度にドバっと出てしまい失敗のもとに。
また、斜めカットのほうがスムーズに壁にフィットします。
◆隙間に対してスーッとなめらかにスライドを!
ポンポンと置くように出すのではなく、なめらかにスライドさせながら均等に埋め込んでいくことできれいな仕上がりになります。
ちなみに拭き取り用のタオルを濡らすのは、コーキング材が水性なため。
失敗したりあふれたりしても、簡単に修正できるので安心です。
隙間だけでなく、例えば「壁紙のめくれ、はがれ、キズ」などのお悩みも同じ方法で解決することができますよ。
本当に簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
クロスの隙間補修については、こちらの動画でもご紹介しています!ぜひご覧ください。
また、壁紙に傷ができてしまったときの補修についてはこちら。