フローリング・床の傷やへこみを自分で補修する方法
修理
#メンテナンス#内装#設備
2023.04.01
物を落とすなどしてできてしまったフローリングのキズ。
プロに頼むと2万円ほどかかる補修ですが、最近はホームセンターにもさまざまな修理用品が並び、ちょっとしたキズなら自分でもかなりキレイに直すことができます。
「やってみたいけど、何から始めたらいいのかわからない」という方のために、僕たちがメンテナンス時によく行う方法や、気をつけた方がいいポイントについて解説します。
家庭にそろえておきたい便利道具については「買うならこれ!プロ直伝、困ったときに「使える」工具&便利グッズ10選(自宅メンテナンス編)」をご覧ください。
フローリング・床の補修に初めて挑戦する人へ!オススメ商品をご紹介
床の補修を専門の業者に依頼すると費用の目安は2.5~3万円。プロならではの技術で、木目を再現したり、光の当たり具合によっても不自然なツヤが出ない仕上がりにしてくれます。
とはいえ「そこまで完璧な補修はいらないから、自分で手軽に済ませたい」とご相談くださるオーナー様も多くいらっしゃいます。
最近はホームセンターでもさまざまな補修材、道具が販売されていて、自分でも手軽に作業することが可能に。
「自分でやってみたいけれど、何をそろえればいいの?」と疑問に思われる方にお薦めしたいのが、クレヨン状の補修材・電熱ゴテ(電池付き)・スクレーパーがセットになったリペアキットです。これを一つ買ってくるだけで、最初から最後まで一通りの作業ができてしまいます。
こちらを使って早速作業をしてみましょう。
実践!床の補修を写真つきで解説
補修ステップ1)傷ついた箇所の断面をキレイにする
最初に、家庭にあるカッターを使ってキズの一回り外側をキレイに切って、床材を取り除きます。
「傷口を大きくするなんて!」と驚かれる方もいるのですが、これをすることで断面がきれいになって、補修材が剥がれにくくなる効果があるのです。でも、キズをより深くしないように気をつけて!
補修ステップ2)キズに補修材を詰める
熱した電熱ゴテに補修材をのせ、とけたものをキズに垂らしていくイメージで詰めていきます。
電熱ゴテはかなりの高温になっているので取り扱いにご注意を。ヤケドに気をつけるほか、床やテーブルに直接置いたりしないで!焦げるだけでなく、最悪の場合は火事にもなりかねません。十分気をつけましょう。
熱した補修材を関係ない場所に垂らすと、後で取り除くのが面倒なので注意しましょう。
今回はこちらの色の補修剤を使用
電熱ゴテにのせて溶かして…
白いところが埋まっています
補修ステップ3)スクレーパーで表面を平らに
補修材が固まったら、スクレーパーではみだした部分を削り表面を平らにします。
スクレーパーで…
はみ出した部分を削り取ります
こんな感じになりました
補修ステップ4)アルコール系の薬剤で周囲の余分な補修材をふき取る
油脂系・アルコール系薬剤を不要な布に染み込ませ、周囲についた余分な補修材をふき取ります。フローリングを変色させないよう、目立たない場所で試してからするのがベターです。
補修ステップ5)完成!
ほとんどどこに傷があったのか、わからなくなりました。
フローリング・床の補修に慣れてきたら試したい豆知識
基本的な流れは上で説明した通りですが、そのほかにも「補修痕をより自然に見せるためのコツ」がいくつかあるので、それをお伝えします。
- いくつもの違う色の補修材を混ぜたり、細い筆で木目を書くことで、より目立たない自然な仕上がりなるので、慣れてきたらぜひ試してみてください。
- 時間と根気のある方は、ウエスで乾拭きした後、補修ペンで書いたりふき取ったり、という工程を何回か繰り返して。一度きりで済ませるより、さらに自然な仕上がりになります。
- 白いフローリングは、業者でも補修が難しい素材。光の当たり具合によって補修材独特のツヤが浮いて見えてしまいます。特に白は色合わせが難しいので、一度で成功すると思わず、「補修材を入れる→熱を加えて取り除きやり直す」を何回か繰り返す必要があるかもしれません。白い補修材に黄系色、グレー、ベージュなどの補修材を少しプラスすることで、似た色調を再現できるケースも。
- キットに入っている電熱ゴテは通常電池式ですが、僕らはコンセント式の電熱ゴテを使用しています。暖まりがスピーディなのに加え、電池式のものに比べてより高温になり作業がしやすいためです。作業に慣れてきた方はぜひこちらも使ってみてください。
逆に、電熱ゴテがない場合、補修材を不要な金属スプーンにのせ、ライターなどで炙って作業することも可能です。
コンセント式の電熱ゴテ。ヘビーユーザーにはこちらがおすすめ
白いフローリングには、色を少し混ぜてあげることで調整します
無垢材も難しい素材ですが、これも色を混ぜてみてください
フローリング・床の補修を行い、長く快適に過ごせる家づくりを!
今回は補修キットを使った補修方法をお伝えしました。普段からお客様のお宅にお邪魔して、僕たちがよくやる方法です。ぜひ一度、お試しください。
とはいえ、普段の生活の中で床の補修までやるのはなかなか大変ですよね。大掃除や、模様替え、大型連休で時間のあるときなど、節目に予定を入れると、取り組みやすくなりますよ。
自分の手で床が綺麗になったときの達成感は格別ですし、長く快適に暮らすためにも、おすすめしたいメンテナンスです。
電熱ゴテを使用しない、簡単な補修についてはこちらの動画もぜひ参考にしてください。
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