結露の原因とは?対策を知って冬に備えよう!

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#お手入れアイデア#マンション#メンテナンス#一戸建て#健康#冬#暮らし方#設備

高野 公男2022.01.11

寒い冬が来るたびに、悩まれるご家庭の多い「結露」。

築年数の多い建物で特に問題になることが多く、放置するとカビや黒ずみ、汚れの温床となって、健康を害したり建具を傷める原因になります。

そんな困りものの結露ですが、発生する理由と対策について、改めて考えてみましょう。

結露が起こる原因とは?湿度と気温のメカニズム

冬になると、結露対策に頭を悩ませる家庭も多いもの。外の冷たい空気で冷やされた窓に、家のなかの暖かい空気がぶつかることによって、暖かい空気中の水蒸気が冷えて水滴になった結果、発生するのが「結露」です。

 

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Sativaporpressurecurve.png

 

飽和水蒸気量のグラフをなんとなく覚えている方も多いのでは?気温が高いと空気中にたくさんの水蒸気を含むことができ、気温が低いと少なくなります。窓などで暖かな空気が急に冷えると、空気中に水蒸気がとどまっていられなくなり、水滴になって出て行くんですね。

結露が発生する原因が分かれば対策も取りやすくなります!

オーナー様のなかにも「以前住んでいたアパートは、建物が古かったせいか結露がひどくて本当に困った」という方が多くいらっしゃいますが、「建物が古くなると結露が起こりやすい」というよりは「高気密・高断熱の建物では起こりにくく、気密・断熱性能が劣化した建物では起こりやすい」というほうが正確です。

 

結露が起こると、水滴を中心にカビが発生したり、空気中の汚れを付着することで黒ずみの原因となったり、建具を傷める原因にも…。

 

結露発生のメカニズムから考えれば、対策できる防止方法は、次の2つということになります。

 

1.室内の暖かい空気を冷やさない(外の冷気に触れさせない)。

2.室内の空気から水蒸気を取り除く。

 

それぞれについて、具体的な方法、気をつけるべきことについて見ていきましょう。

1.「室内の暖かい空気を冷やさない」ためにできること

●床まで届くカーテンを取り付ける

窓とカーテンの間に空気の層ができることで、室内の暖気が直接窓に触れにくくなります。暖房効果を高める効果もあります。

●大きい窓の下にサーモファンを置く

空気を循環させることで、暖気が窓に触れ続けないようします。水蒸気が冷えて水滴が発生する前に、空気を移動させてしまおうという方法です。

●サッシのパッキンを点検し、劣化があれば交換する

パッキンはゴム製なので日光(紫外線)によって劣化します。特に「以前に比べてだいぶ結露ができやすくなった」というような場合には、点検してみるとよいでしょう。

 

【注意したいこと】

ホームセンターなどでよく見かける、窓全面に張るタイプの断熱シートは要注意。はがしにくく、跡が取れないなどのトラブルが起こりがち。最悪の場合は、熱がこもって膨張しガラスが割れることもありえます。

2.「室内の空気から水蒸気を取り除く」ためにできること

●除湿機を使用する

空気清浄機能付きなど、性能のよいものもたくさん登場しているので、部屋の広さ、用途にあったものを選びましょう。除湿後、タンクにたまった水は雑菌だらけ。洗濯・掃除・植物の水遣りなどへの再利用は厳禁です。

●浴室・トイレの扉を開け放さない

浴室・トイレ内を乾燥させたいからと、扉を開放する人を見かけますが、その湿気は室内へ。浴槽・便座のフタも閉めましょう。なお、換気扇の使用は必要時だけにとどめましょう。長時間回し続けることで、大幅に寿命が縮んでしまいます。換気扇で除湿もしたい方には、「除湿機能付き換気扇」の設置をおすすめします。

快適に過ごすため、ある程度の結露は受け入れるべき?!

ところで、水蒸気を取り除けば、当然室内の湿度は下がります。ここで気になるのが「乾燥」。湿度は高すぎても低すぎても健康を損なう原因となり、不快に感じられるものなのです。だったら「健康によいのはどんな環境か」「快適に感じられるのはどんな環境か」を、まずは考えたいですよね。

 

結論として、冬季を快適に過ごす一番の方法は、部屋ごとの目的に応じて、部屋ごとに湿度を管理するということ。つまり…。

 

■リビング・寝室・子ども部屋は、一番快適だと感じる湿度(通常40~60%)に設定。場合によっては加湿器も使用する。結露が発生したら、こまめにふき取る。

■くつろぎスペース以外の場所、特に湿度が上がりがちな洗濯物を干し場、脱衣所などは、除湿機を置くなどして湿度を下げる。

 

ということになります。結露対策も大切ですが、リビングなどでは十分な湿度を確保することを優先にしたほうがより快適な場合もあるのです。

 

部屋の乾燥対策の方法は?結露にも気を付けて加湿しよう!」では、お部屋の加湿方法をご紹介しています。

ぜひ参考にして実践してみてくださいね!

 

「はれ暮らし」を運営するジョンソンホームズでは、ジョンソンレディがお伺いして暮らしの不具合をお聞きしています。お気軽にご相談ください。

記事を書いた人
高野 公男 ジョンソンホームズ メンテナンス部

ヘルニヤ持ちでスポーツの類は10年前からご法度。
JRで遠出をして、温泉につかりきっちり冷えたビールをのどに流し込むのが最高の喜びになりました。

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