セントラルヒーティング節約術!暖房開始のタイミングがポイント!
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#お金のこと#セントラルヒーティング#パネルヒーター#冬#暖房#設備
神田 恵里2022.07.29
9月も中旬を過ぎると、北海道では気温が下がり始めます。
セントラルヒーティングのご家庭では「いつから暖房を入れればよいのだろう?」と悩まれがち。
「暖房費節約のために、スタート時期を遅らせる」方もいらっしゃるのですが、実はそれは逆効果。
10月半ばには入れ始めた方が暖房費節約につながり、しかも冬をより暖かく過ごせるのです。
その理由や、セントラルヒーティングの電気代節約につながる基本の使い方、秋口の暖房の使い方などについてご説明します。
セントラルヒーティングの暖房代節約のカギは暖房開始のタイミング!
気温が下がり始めると、オーナー様にこのような相談されることがあります。
「今年はいつから暖房をつけ始めようか?」
「暖房代節約のためにはまだガマンした方がよいのではないだろうか?」などなど…。
結論から言うと、セントラルヒーティングは、北海道では10月半ばごろの「今日は寒いなあ」と感じる日からスタートし、そのまま春までつけっぱなしにするのが正解です。
その際、ボイラーの温度は50℃(目盛り式なら真ん中)、各部屋のパネルは真ん中の目盛りに設定するとよいでしょう。
これは、室温をおよそ20℃にする設定となります。
「今年は11月まで暖房をつけずに頑張ってみた」「まだ暖房を使わずに頑張っています」というようなことをおっしゃる方もいますが、この〝頑張り〟は残念ながら逆効果。
早めに暖房をつけた方が省エネで、シーズントータルの光熱費は節約でき、しかも暖かく過ごせるのです。
なぜ早めに暖房をスタートした方がいいのかというと、11月に入り建物が完全に冷え切ってから暖めるとより多くの燃料が必要となり、光熱費のムダになってしまうから。
セントラルヒーティングはストーブなどと違い、室内の空気を暖めるというよりは、建物そのものを暖めるものです。
そのため、外気温が下がりきる前に運転開始することで、床や壁に効率よく熱を蓄えられるのです。
また「急激に暖めるのは苦手で、じわじわと熱を蓄えて暖めていく」というセントラルヒーティングの性質も、早めスタートをおすすめする理由の一つ。
暖房開始後に気温の高い日があっても暖房は切らず、目盛りを下げるだけにしましょう。
光熱費節約に役立つ!セントラルヒーティングの使い方のポイント
セントラルヒーティングの光熱費を節約しながら使うなら、タイミング以外にも注意しておきたいことがあります。
詳しく見ていきましょう。
秋口は他の暖房を併用しない
秋にセントラルヒーティングで暖房始めた時には、エアコンやストーブによる暖房を併用しないほうが、冬の暖房効果をさらに高めることができます。
秋は体もまだ寒さに慣れていないため、春先と同じ気温でもより寒く感じてしまうものですよね。
ですが、そのような時期に直接部屋の空気や体を暖めるエアコンの温風やストーブの熱に慣れてしまうと、セントラルヒーティングをつけても暖かいと感じられなくなってしまうのです。
暖かいと感じられないと、エアコンやストーブなどで暖房を追加すると思います。
そうすると光熱費がかさんでしまい、結果として節約とは逆効果になってしまうのです。
そのため、秋の暖房はセントラルヒーティングのみにして、エアコン暖房やストーブは併用しないのがポイント!
寒さがそれほど厳しくない秋口に、セントラルヒーティングのほっこりした輻射熱に体を慣らしておくのがおすすめです。
この時の設定温度は、デジタル温度計をリビングに置き、朝起きた時に20℃になっているように暖房を調整すると快適に過ごせますよ。
「光熱費がもったいないから1部屋だけ暖める」というのは極力避けましょう。
部屋によって室温に差があると、室温の低い部屋が結露しやすくなってしまいます。
家の中はどの部屋も同じ温度になるようにしましょう。
24時間暖房が基本
一度セントラルヒーティングの運転を開始したら、こまめにオフにするのではなく24時間つけっぱなしにするほうが電気代の節約に繋がります。
セントラルヒーティングは物をじわじわと暖めるものなので、室内が冷えてしまうと再び暖めるために多くのエネルギーを使うことになり、暖房費がかさんでしまうのです。
そのため、旅行などで数日から数か月ほど家庭を留守にする場合も、設定温度を低めにしてつけっぱなしにするのがおすすめですよ!
「セントラルヒーティングの使い方。上手に使って暖房生活を快適にしよう!」では、セントラルヒーティングの使い方の基本ポイントや注意点をご紹介しています。
ボイラーとパネルヒーターの温度設定などについても詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね!
ちなみに今のボイラーは、暖房を入れたからといってずっと焚かれっぱなしになるわけではなく、自動的に調整をしてくれます。
安心して春までスイッチONを継続してください。
セントラルヒーティングの暖房費節約はタイミングが重要!
セントラルヒーティングで暖房を開始するのは、寒いなと感じる日から。
北海道では10月半ばごろからがおすすめです。
外気や建物が冷え切ってから暖めるとより多くの燃料を消費してしまいます。
セントラルヒーティングの暖房効果を高めるために、秋口はエアコン暖房やストーブを併用しないのがポイント。
設定温度の目安は、朝起きた時のリビング室温が20℃になるくらいがおすすめです。
一度オンにしたら、春までセントラルヒーティングを切らずに24時間つけっぱなしにしておくのが電気代の節約に繋がります。
参考にして、冬を暖かくお得に過ごしてくださいね!
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- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
夏はガーデニング、冬はソーイングで楽しみますよ。今年思い切って新しくミシンを2台購入ました!