自宅の駐車スペースをアスファルト舗装する、メリット&デメリット
生活
#一戸建て#新築の家づくり#設備
川口 香織2022.07.28
今年もいよいよ雪の季節が近づいてきました。毎年冬になると、お住まいの駐車スペースが砂利(ジャリ)となっているオーナー様から「除雪がしづらい」というご相談が寄せられます。雪をどける時に、どうしても砂利も一緒にどけてしまいがちだからです。解決法として、おすすめなのがアスファルト舗装。この記事では、アスファルト舗装によるメリットやデメリット、費用などについて説明します。
一般的な駐車スペースの素材は砂利、アスファルト、コンクートなど
家を建てる時、何も施工をしなければ駐車スペースは「土」。でも、そのままでは土が飛び散り玄関やポーチが汚れてしまいます。ジョンソンホームズでは、オーナー様とご相談の上、砂利を入れてお引渡しをするケースが大半です。
この砂利舗装には主に次のようなメリット、デメリットがあります。
【砂利舗装のメリット&デメリット】
- メリット
・水はけがよく、水たまりができにくい。
- デメリット
・小さいお子様には歩きづらい。
・除雪がしづらい(雪と一緒に砂利までどけてしまう)。
・砂利が歩道・車道に飛び散る。
・砂利の隙間から雑草が生える。
デメリットを解決するために、考えられる方法には次のようなものがあります。
- アスファルト舗装
- コンクリート舗装
- レンガなどを敷き詰める
このうちコンクリートやレンガなどを使う方法は、費用や工事日数もかかる大掛かりなものとなるため、私たちがおすすめするのはアスファルト舗装です。
比較的安価で工事日数も短期ですむ「アスファルト舗装」
アスファルト舗装の工事についてまとめてみましょう。
- 費用
敷地の形状や建物の配置によって変わりますが、車2台分程度のスペース(6m×6mまたは40平方メートル前後を想定)で約50万円。
- 工事日数
工事は1日でOK。工事後1~2日は車をとめることができません。
「工事期間が短い」ことには、業者の都合が付きやすく、急な工事依頼にも対応してもらいやすいというメリットもあります。工事後1~2日程度は敷地内に車をとめられず、家の前の道路などに置くことになりますが、期間が短いのでご近所と大きなトラブルに発展することも避けられます。
反対にアスファルト舗装にはどんなデメリットがあるのでしょうか。
【アスファルト舗装のデメリット】
- 比較的柔らかい素材なので、車のタイヤ、自転車のスタンド、BBQ台などの跡が付きやすい。
- 施工の仕方によっては、水たまりができやすい。
このため夏の暑い日はもちろん、春先でも使い方には要注意。気温が低くても地面は意外に温かいことも多いので「雪解けを待ってアスファルトの上で焼肉をしたら、テーブルと椅子の跡がついてしまった」というトラブルが起こりがちです。
そして「アスファルトを入れればそれで安心」という訳ではありません。
アスファルトの寿命は10~15年程度。工事ではまず30㎝程度地面を掘り、そこに防草シートを敷いて砕石を入れ、アスファルトを入れていきます。いくら防草シートを敷いても、周りの雑草を放置したままでは、雑草はどんどん防草シートの下に入り込んでシートを破って成長してしまうのです。
ですので、駐車スペースをアスファルトにする場合は、次の点に気を付けましょう。
【アスファルト舗装の駐車スペースを使う時の注意点】
- 敷地周りの管理をきちんとする(→雑草が地中の防草シートを破るのを防ぐ)。
- 駐車位置を時々ずらす(→同じ位置に負担をかけるのを避ける)。
施工から3~5年がたつとだんだん舗装が落ち着いてきますが、特に施工直後は要注意。上記以外にも「アスファルトの上で急ハンドルを切らない」「テーブル類を直接置かない」などに気を付けてください。
また、アスファルト舗装をする場合、道路に向かって傾斜を付け水がたまらないようにするのが一般的ですが、敷地・建物の構造によってはまれにそれができない場合もあります。そのような場合にはアスファルトの種類を選ぶことで、水はけ改善ができます。
アスファルト舗装、工事の手順
1:掘削後、路盤の整正を行い、平らな状態をつくります。
2:アスファルト混合物、と呼ばれるアスファルトの材料を、路盤の上に敷きならしていきます。
3:駐車スペースのような小さなところは、人間の手でならしていきます。
4:しきならしたアスファルトを、押しかためていきます。転圧作業と呼びます。120度もの温度があり、夏場は過酷な作業です。
5:小型のロードローラーでしっかりと平らに踏み固めていきます。
6:最後に微調整をして完成です。
丈夫さ重視ならコンクリート。「平板」を使って費用を抑える方法も
このように、比較的気軽に施工ができるアスファルト舗装ですが、素材的に弱い(柔らかい)というデメリットがあります。
「大きな車に乗っている」「バイクが好き」など、強度重視のオーナー様にはコンクリート舗装がおすすめです。
コンクリート舗装の費用目安は、車2台分スペースで230万円前後。地中に鉄筋を埋め込む工事の後、コンクリートを流し込むのに1週間、乾かすのに1週間と、合計約1カ月間敷地内に車をとめられないため対策が必要です。
長期の工事となるため、急な発注では業者の対応が難しい点にも注意しましょう。
費用・工事日数を抑えるには、コンクリート平板を敷く方法が考えられます。1m角、厚さ60cmほどのコンクリート板を使う方法で、車が乗っても割れません。
この方法では、工事費用は130万円前後、工事期間は1日で済みます。ただし平板は1枚当たり120kg以上の重さがあるため、作業する職人を数人確保することが必要。急な発注への対応はできない場合があります。
ほかの方法として最初にあげた「レンガ」などを敷くのは、デザイン重視のオーナー様におすすめ。この方法では、費用も工事日数もデザインにより大きく異なります。
詳細は直接メンテナンス部にお問い合わせください。
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- 記事を書いた人
- 川口 香織 ジョンソンホームズ さっぽろガーデンライフ事業部 プランナー
田舎育ちで、毎日外で自然と戯れて遊んでり、庭では家族や友達とBBQをしたり、手作り野菜を育てたりそんな生活を送ってた自分が、縁がありましてお客様のお庭のご提案をすることになりました。
外で遊ぶことも大好きですし虫も苦手ではないので、お庭のお仕事が出来ることは天職だと思ってます。