小樽市発祥のランドセル「ナップランド」は小樽の小学生7割が使用!
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はれ暮らし編集部2023.07.31
小学生の定番と言えば、ランドセル。
ランドセル選びの商戦も年々時期が繰り上がり、激しさを増しているそうです。
ところで、北海道小樽の小学生の7割以上は、一般的な革ランドセルではなく「ナップランド」を使っているということをご存知でしょうか。
小樽以外の小学生や大人、外国人観光客の間でもじわじわと人気が広がりつつあるという「ナップランド」の生い立ちや魅力について紹介します。
先生の声から生まれた、坂と雪の多い小樽でも楽に使える通学カバン
ピカピカの革ランドセルを背負った小学生の姿は愛らしく、親御さんの心に一生残るもの。
とはいえ、「重い」「使い勝手がいまひとつ」などの理由で、短い期間しか使わないお子さんも多いようです。
現在、小樽市の小学生7割以上が使っているのがナップランド。
撥水加工されたナイロン素材で作られ、軽くて機能性にも優れているとして親しまれています。
ナップランドが誕生したのは1970年。
小樽市内の老舗かばん店である「バッグのムラタ」のもとに、小樽市内のある小学校の校長先生から、こんな相談がなされたそう。
「小樽は坂が多く、雪も多い。小学生が重いランドセルを背負って通学するのはかわいそうだ。何かよい商品を開発してもらえないだろうか」
当時は今ほど除雪もしっかりしておらず、体の小さな小学生が、1kg以上もあるランドセルを背負って通学するのは大変なこと…。
当時の社長だった村田正行さんと息子で現社長の達哉さんは、先生方の声も聞きながら、半年以上にわたって試行錯誤。
ついに「ナップザックの軽さ」と「ランドセルの丈夫さ」を兼ね備えた「ナップランド」の開発に成功したそうです。
▲お話を聞かせてくれた、三代目社長・村田達哉さん。「6年間使ったよ、とわざわざ報告しに来てくれるお子さんもいるんですよ」と目を細めます
軽くて丈夫なナップランドは、すぐに評判となり、ほかの小学校でも使われるように。
その後も村田さん父子は、不具合があると聞けば学校まで出かけ、授業が終わるまでに修理を終えるなど、子どもたちのために力を尽くしました。
発売後も「なかに雪が入らないように」「金具が襟首に当たらないように」など、毎年さまざまな改良を加えてきたのだとか。
▲左が発売当初(1970年頃)、右が2019年のナップランド
「軽くて、丈夫で、使いやすい」ナップランドの工夫
ナップランドにはどんな工夫がなされているのでしょうか?
1.軽い
現在のナップランドは約660g。
なんと革製のランドセルの約半分の重さ。
A4ファイルも余裕で入り、小学一年生でも負担なく背負える重さなので楽々使えます。
2.丈夫
ナップランドはオリジナル生地を使用。
ナイロン素材なので、軽くて丈夫なんです!
撥水性もあり、雨や雪などお天気を気にせず使うことができます。
3.使いやすい
肩のベルトにスポンジを使い、肩にも優しい仕様です。
止め具も軽くて丈夫な強化プラスチック製なので、らくらく開閉できます。
その他、デザインや機能・特長などの具体的なポイントについては、こちらの画像にしっかりとまとまっているのでご参考に…。
色も当初は黒、赤の2色のみでしたが、現在は単色、ツートンあわせて12色展開になっています。
これ以外にも、例えば「ぱっと見では外から見えない名前の記入欄」など、現在の事情に合わせた工夫もほどこされています。
小樽の小学生だけじゃない!大人、外国人など道外にもじわじわと人気が!
使い勝手抜群のナップランド、小樽以外の地域の小学生はもちろん、通勤用に買い求める大人、自分用・お土産用に買って帰る外国人観光客も多いそうです。
小樽でランドセル選びが本格化するのは8月頃。
9月以降になると、お目当てのカラーが売り切れていることもあるので、ご興味のある方は早めの来店がおすすめです。
ナップランドを開発された「バッグのムラタ」は、1927年に旅行用品店として創業した老舗のかばん屋さん。
ナップランド以外にも、通勤、通学用、レジャー用と幅広いバッグ、小物がリーズナブルな価格で並びます。
スタッフの皆さんもとても親切で、さまざまな相談に乗ってくれるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
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- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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