「モエレ沼公園」の魅力を現地取材で深掘り!
生活
#おでかけ#キッズ#公園
はれ暮らし編集部2023.09.22
涼しくなってきた近頃、冬になる前に公園に遊びに行きたい…!
そんな方も多いのではないでしょうか?
札幌市内にある広い公園といえば様々ありますが、「モエレ沼公園」は誰もが一度は耳にしたことのある公園ですよね。
「世界的彫刻家のイサム・ノグチが基本設計を行った広大な公園」「公園全体が一つの彫刻作品」と言われますが、どんな楽しみ方があるのでしょうか。
ファミリーやグループで、秋の一日を過ごすのにピッタリのモエレ沼公園の魅力をじっくりとお伝えします。
世界的彫刻家が基本設計。普通の公園とは一味も違う「公園全体がアート」
札幌駅や大通周辺から車で約30分の場所にあるモエレ沼公園。
もともとは廃棄物の埋め立て地だった約1.89平方キロメートルという広大な敷地に2005年に完成しました。
基本的な設計を行ったのは、日系アメリカ人の世界的彫刻家、イサム・ノグチ。
大通公園にあるユニークな形の黒い滑り台『ブラック・スライド・マントラ』を制作したことでも知られます。
イサム・ノグチは設計にあたり、人間が傷つけた大地をアートで再生したい、公園全体を一つの彫刻作品にしたいと願っていたといいます。残念ながら、イサム・ノグチは1988年に亡くなり公園が完成した姿を見ることはありませんでしたが…。
モエレ沼公園のシンボル、「ガラスのピラミッド」の内部とは…
さて、公園を訪れたらまずは「ガラスのピラミッド」で園内マップ付きのパンフレットを受け取るのがオススメ。
所要時間入りの「おすすめルート」も用意されています。
建物内部1階にはオリジナルグッズなどを販売する売店、軽食や飲み物をテイクアウトできるショップ「パニエ」、休憩場所として利用できるアトリウム、3階には映像や図書でイサム・ノグチを紹介するギャラリー、屋上には展望台などがあるので時間をかけて立ち寄ってみるのもよいですね。
さらに1階には、ミシュランガイド三ツ星に輝いた「モリエール」系列のフレンチレストラン「L’enfant qui rêve(ランファン・キ・レーヴ)」も。特別な記念日にもぴったりな、地元産食材をふんだんに使い目にも美しいランチ、ディナーが楽しめます(要予約)。
標高62メートルと侮るなかれ。「モエレ山」の山頂からは札幌の市内を一望!
モエレ沼公園のなかでまず印象的な場所といえば、標高62メートルの「モエレ山」ではないでしょうか。
「登頂」には山肌をぐるっと回るなだらかな階段や一直線の階段など3方向5ルートがあり大人の足で10分程度。
ただし日頃運動不足な場合は少々息が切れるかも…。ガンバリマショウ(笑)。
山頂部分は札幌市街地や、晴れた日には遠く石狩湾、増毛連山までを見渡すことができます。
もちろん公園内も一望できるので、最初に上って園内の位置把握をするとよいですよ。
そしてこの場所は、知る人ぞ知る「札幌市内有数の絶景夕陽スポット」でもあるのです!
石段を上るか、天を目指す一本道を上るか。2つの顔を持つ「プレイマウンテン」
モエレ山の向かいにある、もう一つの山は「プレイマウンテン」。
こちらの標高は30メートルです。
「大地に直接彫刻作品を彫り込む」というイサム・ノグチのコンセプトに基づき、ピラミッドや古代遺跡を思わせる花崗岩の石段99段が積み上げられています。
頂上は展望台で、モエレ山と同じく素晴らしい眺望や夕景が望めます。
反対側に回ると、頂上へと伸びる白い一本道が印象的。
それぞれに違った表情を見せてくれるところも、「アート作品らしさ」を感じさせてくれますね。
朝から日暮れまで眺めていたい! 光を浴びて刻々と表情を変えるテトラマウンド
モエレ山と並んで「モエレ沼公園の顔」とも言えるのがテトラマウンド。
銀色に輝く直径2メートルのステンレスの円柱と丸い芝生の小山を組み合わせたシンプルでダイナミックなモニュメントです。
ぜひ小山に上り、ここからプレイマウンテンやガラスのピラミッドなど、いくつもの施設が連なる風景を眺めてみましょう。
イサム・ノグチが語った「公園全体が一つの彫刻」という言葉の意味を全身で感じられるかも…。
円柱の表面には光を浴びた時に輝きが変化するよう特殊な加工がされており、特に夕暮れ時には息をのむような美しさ。
時間、天候によってさまざまな表情を見せてくれます。
カラフルでアートな遊具が子どもたちの冒険心をそそる「サクラの森」
お子さん連れなら、遊具エリアが連なる「サクラの森」もぜひ訪れたいところ。
ここはイサム・ノグチが「大人の世界ではなく、身長90センチの子どもが走り回る世界」として設計したエリアです。
約1700本のサクラに隠れるように7つの遊具エリアが点在し、カラフルで美しい遊具が126基。
1つのエリアに飽きたら次のエリアに走り出し、子どもたちが冒険心と好奇心を持って遊べるように工夫されています。
※現在、一部の遊具は改修工事中です。
ダイナミックな「海の噴水」は1日4回運転。最終回のライトアップは幻想的美しさ
10月20日まではダイナミックな「海の噴水」も楽しめます。
9~10月は10:30、16:00、18:30から15分のショートプログラム、13:15からは40分のロングプログラムを開催。
直径48メートルの大きな噴水で高さ25メートルまで水が噴き上がり、ダイナミックに水が舞う様子は圧巻です。
18:30からの回はライトアップもされ、昼間とはまた違った幻想的な表情に…。
ただし残暑が残っている間は蚊が多いので要注意。
しっかり虫対策をして鑑賞するようにしましょう。
プログラム終了後、噴水の周りはかなり暗いので足元を照らす灯りがあると安心です。
中央駐車場(ガラスのピラミッド横)以外の駐車場は19時で閉鎖されるため、利用している場合は少し急いで駐車場に向かった方がよいかもしれません。
※天候により運転を中止する場合あり。11月~4月下旬は冬季閉鎖となります。
ほかにもいろいろ…。モエレ沼公園の楽しみ方、エトセトラ
青々とした芝生やところどころに小さな森が広がる公園内では、あちらこちらでピクニックシートを広げてお弁当を食べたり、昼寝や読書などでくつろぐ人の姿が見られます。
ガラスのピラミッド内のテイクアウトショップで、おにぎりやアメリカンドックなどの軽食とコーヒーを購入して楽しむのもオススメ。土日祝限定のランチボックスも人気です。
ペット入場もOKなので(リード着用。芝地など立ち入り制限あり)、広々とした敷地で愛犬に散歩をさせるため、朝晩毎日訪れるという人も少なくありません。
公園は朝7時から解放されていて、朝の爽やかな散歩も楽しめます。
なんといっても広大な公園なので、自転車で回るのも快適です。
おススメなのがレンタルサイクル。
三角点通りに面した東側駐車場近くに受付があり、普通車(200円)、幼児用バスケット付自転車(300円)が用意されています。
※レンタサイクルは11月4日~4月下旬まで冬季休業となります。
こんなふうにさまざまな楽しみ方があり、時間、天候、季節によっても違った表情を見せてくれるモエレ沼公園。
どちらを向いても「絵になる風景」ばかりなので「写真が趣味」という人にもたまらないスポットだと言えます。
半日、一日とゆっくり時間をとって訪れ、秋の一日を楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼モエレ沼公園
札幌市東区モエレ沼公園1-1
Tel: 011-790-1231
開園時間:7:00~22:00
休園日:無休
入園料・入場料無料
※各施設ごとに定休日や臨時休業日があるほか、営業・開放時間・開放期間も異なるため、来園前にホームページでご確認ください。
- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
すべての人が自分らしい暮らしを楽しめるアイデアをご紹介しています!