趣味から始まった「貼り絵」の世界。絵画のようで、模型のようでもある、不思議な立体感が魅力。
生活
#おでかけ#ハンドメイド#趣味
はれ暮らし編集部2023.08.22
ある事がきっかけで貼り絵の魅力にハマり、自己流で貼り絵制作活動を行っている、貼り絵作家のはりトモさん。
ポップな色彩とリアルな立体感が面白い作品の数々を拝見し、始めたきっかけから、趣味をとことん楽しむ暮らし方について、はれ暮らし編集部がお話を伺いました。
きっかけは、絵本作家のせなけいこさん。何かを作りたいという「モノづくり」へ思いに火が点きました。
子供の頃は漫画家になりたくて、小学生の時には描いた漫画を近所のラーメン屋に持ち込んで壁に貼ってもらったり、地元のミニコミ誌に掲載してもらったりしていました笑。
広告デザインの会社に入社しましたが、自分より絵も文章も上手な人がたくさんいて、いつしか「モノづくり」から遠ざかっていました。
でも、何かを作りたいという思いはずっと持っていたんです。趣味を持っている人が羨ましいと感じていました。
2020年4月に北海道立文学館で開催された、絵本作家・せなけいこの展覧会へ行っことが、創作意欲に火を点けるきっかけとなりました。
自分が小さい頃の作品なのに、まったく色褪せず、むしろ鮮やかで驚きました。
色紙を貼り合わせただけで、こんなに生き生きとした世界が描けるのかと感動して・・。
すぐに画用紙を買いに走ってしまいました笑。
完全な自己流で始めてみて分かった、貼り絵の難しさと魅力
初めて作った作品は完成度も低かったけれど、趣味を見つけた嬉しさの方が大きくて、制作に没頭して行きました。
絵では簡単に表現できることが、貼り絵ではできない。
紙ではグラデーションなど再現できないものはあります。
そうゆう部分をどうカバーするか、細かい部分は思い切って省略したり、デフォルメや代替え表現を考えるのも楽しいです。
そのデフォルメ具合が個性や味になっていきます。
使う道具はパーツを切るカッター、デザインナイフ、ポンチ、貼り付けるのり、ピンセットだけ。
画像の奥の方にあるものから順に貼っていくんです。
モチーフの質感によって、レイヤーとパーツの手法を使い分けています。
正面から見ると1枚の絵ですが、よく見ると厚みがある絵画のような、模型のような、独特の存在感が貼り絵の魅力だと思います。
ミリ単位のパーツを何百も扱う作品では、細かさと多さに気が遠くなることもあります。
地道な作業ですが、自分が作りたいものを作ることがモチベーションになっています。
世の中には魅力的なデザインが溢れている。自分が「グッときた」ものを手あたり次第に作っています
作品のモチーフは、有名人の似顔絵やキャラクター、CDジャケット、身近な日用品、玩具や食べ物などで、子供の頃に熱中したものや、懐かしさを感じるものが多いですね。
とにかく「グッときた」ら作ることにしています。
世の中には魅力的なデザインが溢れています。
昔から変わらずにある商品デザインや、芸術家の作品、形や色使いなど、作ってみて改めて凄さに気づくことがたくさんあります。
それをできるだけ、形にしてみたいと思っています。
思いつくままに貼り絵を作って、SNSにUPしていますが、70〜80年代の題材が多いので、同世代の方からいただくコメントにも励まされています。
もうすぐ50歳を迎えますが、時間を忘れるほど没頭できる趣味。
自分がやりたいことを見つけられたのが、何より嬉しいです。
皆さんにも、ぜひそんな趣味を見つけて欲しいです。
はりトモ
札幌市在住。2020年貼り絵の魅力にハマり、自己流で貼り絵制作活動をしている。
インスタグラム
@haritomo73
- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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