自動車保険は使う?使わない?判断基準や事故への備えもご紹介!
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鉋六 貴之2020.03.24
暖かい季節はドライブに出かける機会も多くなることでしょう。
そんな楽しいドライブで事故に遭ってしまったとき、力強い味方になるのが自動車保険。
ですが自動車保険を使うべきか、使わないべきか迷ってしまうケースもありますよね。
今回は自動車保険を使うかどうかの判断基準のほか、万が一の事故のために準備しておきたいことや事故現場ですべきことをご紹介します。
自動車保険を使うか使わないか。「出費10万円」を目安に判断を
ご存知のように保険には「等級制度」というものがあり、保険を使わなければ等級が上がって保険料の割引が適用となる仕組みです。
保険を使うと保険料が上がる
保険を使えば等級が下がって割引率が下がり保険料が高くなります。
保険を1回使うと、3等級のダウンが一般的。
軽い事故や盗難などでの保険料の支払いであれば、ノーカウント、または1等級ダウンで収まることもあります。
1等級戻すためには1年かかり、元の等級に戻るまでの3年間は低い割引率で保険料が計算されるのです。
元の等級に戻るまでの期間を「事故あり係数期間」と呼び、この期間は保険の割引率が低くなるペナルティ期間と思っておきましょう。
等級ダウンや保険料の増額を避けるため、事故時に「保険を使うか(保険によるサービスを利用するか)」「保険は使わず、自費でまかなうか」を迷う方が多いようです。
さらに過去に事故歴(保険使用歴)がある人とない人とでは割引率が異なることにも注意が必要です。
自動車保険を使うか使わないかの判断基準
もし事故歴のある方が事故を起こしてしまった場合、等級が下がり、元の保険料に戻るまでの損失額は約10万円と言われています。
そこからおおまかに言える結論は、「修理費の負担が10万円を超えるなら保険を使い、10万円以下なら自費でまかなうのがよい」ということ。
ただし、等級や事故歴の有無によって異なるため、向こう3年間の保険料の増額分と修理費用を比較して決めるのが良いでしょう。
等級が3つ下がる事故だった場合、今の等級から3つ下の等級での保険料を3年分計算し、増額分が修理費用よりも小さいのなら保険を使うという判断もできます。
逆に保険料の増加分が修理費用を上回るのなら、保険は使わない方が得策と言えます。
一つの基準としてみてくださいね。
自動車保険を使う機会を少なくするための対策ともしもの時への備え
まずは事故に遭わないことが第一。
事故を起こさないために大切なこと、万一の事故に備えて準備できることを知っておきましょう。
事故を起こさない・巻き込まれないためのポイント
事故を起こさない、巻き込まれないためのポイントとして、次の3つを挙げたいと思います。
- 目的地までの到着時間には余裕を持って出発し、スピードを抑えましょう。
- 前後左右、ほかの車の動きにも注意を払いましょう
- 車間距離はしっかりと取りましょう
安全運転を心がけることが大切なのは言うまでもありませんが、実は、交通事故のうちかなりの割合を占めるのは「もらい事故」です。
「右折レーン専用レーンの車にミラーを引っかけられた」「信号待ちの時に追突された」「停車中に当て逃げされた」など、自分の技能だけでは防ぎきれないものも多いのです。
自分自身の運転に集中することも大切ですが、周囲の様子をよく見て事故に巻き込まれないようにすることも大切だと言えるでしょう。
万一の事故に備えて準備できること
ですがどれほど注意していても事故に遭うリスクはゼロではありません。
事故が起きると動転し「頭のなかが真っ白になってしまった」という方も多いものです。
そんなときのために準備できることは何でしょうか?
ドライブレコーダーの設置
事故の時にはその状況をきちんと説明し、巻き込まれたのであれば自分の正当性を主張しなければなりません。
その時に強い味方になってくれるのが、近年話題のドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーの記録が事故の状況の証拠となるため、事故後のトラブルを回避できます。
またドライブレコーダを設置することで、普段から運転に気をつけるようにもなりますね!
最近では価格・取り付け費用ともかなり安くなっていますし、新しい車では標準装備の場合も多くなっています。
また近年は、保険会社がドライブレコーダーをレンタルしてくれることも増えてきています。
運転の診断をしてもらうことができ、その診断結果によっては保険料が下がるという嬉しい特典も!
ぜひ取り付けることをお勧めします。
もしものときの連絡先を控えておく
もし事故となった時には、日ごろからつながりのある保険会社または車屋に連絡し、やりとりをすることになります。
保険会社さんまたは車屋の担当者の連絡先、保険証券の番号は必ず控え、車検証と一緒に車のダッシュボードに入れておきましょう。
保険が適切かを定期的に確認しておく
意外に見落としがちなのが、車の使用目的と運転者の設定。
自動車保険は「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」というように車の「使用目的」によって保険料が変わります。
「週○日以上の利用の場合はこう」といった基準もあるので、正確な実態を担当者に伝え、正しく設定してください。
また運転者の範囲を正しく設定することも大切。
家族用の車の場合、ご主人だけが運転するのか、奥様も運転するか。
特に、お子様が新たに免許を取得し運転するようになった場合、年齢制限がないかを必ず見直してください。
ここをうっかりすると肝心の保険金が支払われなかったり、差額追徴の可能性もあるので要注意です。
事故が起きてしまったら現場ですべきこと。
次に実際の事故現場でしなければならないことはなんでしょう。
簡単にまとめてみました。
- ケガ人がいる場合は救急車の手配
- 警察への連絡
- 保険会社・車屋の担当者への連絡
- 事故相手との名前・連絡先の交換
- できれば接触部の写真を撮っておくと、後々役に立つことがあります
まず、ケガ人がいれば救急車の手配が最優先、同時に警察への連絡も必ずしてください。
二次被害を防ぐため、ケガ人・車を安全な場所に移すことは必要ですが、事故現場を離れるのは厳禁です。
その場での「示談」はトラブルのもとですので、絶対にしてはいけません。
示談は保険会社などに任せるのが安心です。
自動車保険の付帯サービスは事故のとき以外も頼りになる
ところで、自動車保険には交通事故以外の場合でも役に立つ「付帯サービス」というものがある場合も。
例えば、あいおいニッセイ同和損保の保険には、下記のようなサービスがあります。
利用しても等級が下がることはないので、ぜひ活用してください。
クイック修理サービス
故障・トラブル等で自力走行不能となった場合に、現場で30分以内の応急作業を無料で行ってくれるというものです。対象となるのは
- バッテリー上がり
- タイヤのパンク(スペアタイヤ交換)
- ガス欠(ガソリン・軽油10ℓまで。自宅での利用は不可)
- キ―の閉じ込み・盗難・紛失によるドアの開錠
これが24時間/365日受付、それぞれ保険期間1年に1回まで使えます。
実際にバッテリー上がりやパンクで利用されるお客さまが多く「急なトラブルでも助かった」という声をよくお聞きします。
ロードサービス
JAFを利用することが多いロードサービスですが、実は自動車保険にもついています。
JAFのレッカーサービスが15kmまで無料なのに対し、あいおいニッセイ同和損保の保険の付帯サービスなら30万円までの作業が保険でまかなえます。
JAFで有料支払いとなった分についても、領収書を出して保険請求が可能なので、ぜひ利用していただきたいと思います。
「付けておいてよかった!」と好評な特約サービスとは?
任意保険に加入する目的には、人のケガや車の修理に関する補償、動かなくなった車の搬送、代車(レンタカー)の用意などがありますよね。
保険には基本となる補償以外に、オプションとして付けられるさまざまな「特約」があります。
そのなかで「付けておいてよかった!」という声をよく聞くのが「弁護士費用特約」。
事故についてお互いの主張がかみ合わない場合、弁護士を通じて話し合ったり、最終的には裁判となるわけですが、その場合の弁護士費用を補償するものです。
実際に裁判となり40、50万円の弁護士費用がかかった例もありますので、余裕があれば検討してみてください。
ちなみに特約には「個人賠償特約」というものもあります。
個人賠償特約とは、誰かを傷つける、誰かの物を壊すなど、法律上損害賠償が必要となる時に保険金が支払われるものです。
個人賠償特約は単体では加入することのできず、自動車保険などの特約としてつけることができます。
補償額は特約を付けた保険により異なりますので、確認しておきましょう。
もしもの時に付けてあると安心ですね!
自動車保険を使うかは保険料や等級次第。事故に遭わないのが一番!
今回は事故に遭ったときに保険を使うか使わないかの判断基準や、事故の予防や対策、対応について幅広くお話してきました。
もしも事故で車両の修理などが必要となった場合は、保険料や等級から本当に保険を使うのが適切なのか判断ましょう。
ですがまずは事故に遭わないことが大切。
安全運転を心がけてくださいね!
また、事故に遭ったときに慌てないよう、ドライブレコーダーを設置したり、事故時の連絡先を控えておくことも大切。
保険を使う際にきちんと補償されるよう、車の使用目的や運転者の範囲も確認しておきましょう。
事故が発生したらまず周りの安全確保、怪我人がいる場合は救急車の手配、警察への連絡も速やかに行いましょう。
自動車保険の付帯サービスや特約をうまく利用して、リスクに備えましょうね!
はれ暮らしでは、もしものときのお役立ち情報のほか、生活や遊び、家づくりなど、暮らしのヒントを多数発信中です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 記事を書いた人
- 鉋六 貴之 ジョンソンホームズ 保険事業部マネージャー
苗字が見慣れない方も多いかと思いますが、ほうろく、と申します。男の子、女の子の2児のパパです。車を運転することが好きで長距離ドライブも苦にならないので、最近の楽しみは自然豊かなキャンプ場で家族4人でのんびり過ごすことです。