オール電化の暖房費は寒冷地用エアコンで節約!エアコン以外の節約法も
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神田 恵里2022.07.29
東日本大震災以降の電気代高騰で、特にオール電化住宅にお住いのオーナー様から「冬の暖房代が悩みの種で…」というお話を耳にします。
そんななか、最近は寒冷地用エアコンが進歩して、北海道でもエアコン暖房を利用する方も増えています。
今回は、オール電化住宅で使える暖房器具のおすすめや節約術、「エネチェン」についても解説!
オール電化住宅で冬を暖かく、かつ暖房代を節約されている方のお話も紹介します。
オール電化住宅の暖房は寒冷地用エアコンがおすすめ!
オール電化の住宅では冬の暖房の電気代がかさみ「暖房を切ったり、低い温度で我慢してしまう…」という方が少なからずいらっしゃいます。
お話をうかがっているうちにとても切ない気持ちになります。
その一方で、よく耳にするのが「寒冷地用エアコンの暖房機能を利用し、電気代を節約しながら冬を暖かく過ごしている」というお話です。
近年の家電技術の進歩は目覚ましく、エアコン暖房でもパワフルに部屋を暖められ、省エネ性能の向上によって電気代を抑えることができるようになっています。
実際、最近の高気密・高断熱住宅のメーカーのなかには、セントラルヒーティングを取り付けず、寒冷地エアコンの設置を標準にする会社も登場しています。
寒冷地用エアコンで電気代を節約できる使い方
オーナー様のなかには「月6万円かかっていた冬の電気代が、エアコン導入によって約半分になった」という方も…。
その方は、次のような暖房の使い方をされているそうです。
- 電気温水器(給湯・暖房兼用)のスイッチを常時オンにし、温度設定は最低に
- 人がいる場合のみ、エアコン暖房を併用する
家の構造によっては、電気温水器のスイッチをオフにしエアコン暖房のみでも十分な暖かさを感じられるようです。
特にエアコンの効果を感じやすいのは、吹き抜けがあって、1階の温風が2階に上がりやすい家。
このような2階建てのご家庭では、1階に1台エアコンを置けば十分に家全体を暖められるようです。
リビングに階段がある家なら、1階の暖かい空気は十分に2階に上ると思いますよ。
逆にエアコン1台での生活が難しいのは、1階と2階がきっちり分かれ、1階の暖かい空気が2階に上らない家。
その場合、2階にもエアコン(または補助暖房)を設置することになります。
また、お話をうかがったオーナー様のなかには、エアコンとポータブル石油・灯油ストーブを併用しているという方もいらっしゃいます。
エアコン1台でも十分暖かかったけれど、地震の停電時にポータブル石油・灯油ストーブを購入し、併用してみたらとても快適だったそうです。
石油・灯油ストーブは火力が強いため、部屋をすぐに暖めることができます。
エアコンの欠点は空気が乾燥することですが、石油・灯油ストーブはわずかながらも水蒸気を出してくれるため、その面でのメリットもありそうですね。
熱された空気は上に昇り空気中を循環し、輻射熱の効果もあって広範囲を暖められるので効果的に暖房が可能です。
エアコンの設置方法や暖房器具の併用など、困ったときは、おうちのことをわかってくれているハウスメーカーさんへ相談されるといいかもしれませんね。
「北海道の寒冷地エアコンのおすすめは?メリットや選び方も解説!」では、寒冷地エアコンのメリットや選び方のポイントを解説しています。
ジョンソンホームズオーナー様専用の相談サービスについてもご紹介しているので、ぜひご覧ください。
オール電化住宅で使えるその他の暖房器具と節約方法は?
オール電化住宅では、寒冷地用エアコン以外にも使える暖房器具があります。
それぞれの器具について解説していきます。
蓄熱暖房
オール電化の家庭で一般的な暖房と言えば、この蓄熱暖房。
蓄熱暖房は、電気代が安い夜の間に暖房機内の蓄熱レンガに熱をため、日中にその熱を放熱して部屋を暖める暖房機器です。
夜間電力は日中の電気料金の半額程度と単価が安くなるので、夜間に蓄熱することで電気代を抑えられます。
蓄熱暖房は熱が1日中自然放熱されるため、暖房を完全オフにすることはできない仕組み。
夜間にためる蓄熱量を上手に設定しておくのが蓄熱暖房をお得に使うポイントです。
日中に蓄電量が底をつき追い焚きをすると、日中の電気料金を請求されることになり、高い電気代を支払うことになってしまいます。
蓄熱暖房機に記載されている蓄電量の目安も参考にしながら、住んでいる地域の気候や季節に合わせて適切な蓄熱量を設定しましょう。
また、蓄熱暖房機の設定時刻がずれていると、夜間電力時間帯以外の時間に蓄熱をしてしまい、電気代が高くなることがありますので、定期的に設定時刻の確認をしておきましょう。
床暖房
床暖房には、オール電化住宅の給湯機器である「エコキュート」を利用し温水を循環させて床を暖めるタイプや、発熱体に電気を流して床を暖めるタイプなどがあります。
床暖房は床から直接熱を伝える暖房器具ですので、床暖房の上にカーペットやラグを使わないのが効率よく床暖房を使うポイントです。
また、床暖房はスイッチを切ってもしばらくの間余熱によって暖かさが続きます。
寝る前や出かける前など、部屋を離れる時には早めに電源を切りましょう。
ボイラーの交換時期にはエネチェンも検討を!
なお、オール電化住宅で「根本的に電気代をなんとかしたい…」という場合には「エネチェン」という方法もあります。
エネチェンとは、オール電化住宅にガスや灯油など電気以外のエネルギー源を導入するためのリフォーム。
灯油やガスの暖房専用ボイラーを使ったセントラルヒーティングで部屋を暖められるようになりますよ。
工事に必要な費用の目安は約70~80万円、工事日数の目安は1~2日程度です。
ガスボイラーへの交換費用が下がり、かなりお得にエネチェンができるケースもあります。
エネチェンはボイラーの交換時期に合わせて行うのがおすすめ。
ぜひ参考になさってくださいね。
オール電化住宅で暖房器具を使って、寒冷地でもお得に暖かく!
オール電化住宅では、電気代が気になって部屋を暖めるのをためらってしまうというご意見も伺います。
そんな場合におすすめなのが、寒冷地用のエアコン。
エアコンは石油・灯油ストーブと併用することで、よりお得に効率よくお部屋を温めることができますよ!
エアコンはついていないというご家庭でも、蓄熱暖房や床暖房などの使い方を見直し、電気代の節約を目指しましょう!
根本的に光熱費について考えなおしたいのであれば、ガスや灯油を住宅で使えるようにする「エネチェン」もご検討くださいね。
ジョンソンホームズでご建築・リフォームされたオーナー様で、エアコン設置やエネチェンに興味があれば、ぜひジョンソンレディの住んでからサポートよりお気軽にご相談ください。
おうちにお伺いし、具体的な方法を一緒に考えさせていただきます。
※当サービスはジョンソンホームズでご建築いただいたオーナー様に限らせていただいております。
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- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
夏はガーデニング、冬はソーイングで楽しみますよ。今年思い切って新しくミシンを2台購入ました!