【スタッフのお宅、おじゃまします。】#5 北欧の暮らしを感じる家

上田邸、おじゃまします

—-家づくりのきっかけ（経緯）を教えてください。 

結婚式を挙げた後、家賃も高く駐車場代もかかっていたので「次はおうちだね」と自然に進めていました。 

夫婦で同じ大学の建築学科出身でそれぞれ業務にあたっていることもあり、自邸のプラン設計とコーディネートは自分たちで行いました。 

僕は仕事でマンションリノベーションの現場も戸建ての現場も見ていて、自分が家族で住むイメージが付いたのが新築戸建てだったので、同期入社のスタッフにお願いして土地探しをはじめました。 

土地探しは、「山や川も近く自然が見えるところ」という条件で探してもらいました。 

結果、4か月ほどかかりましたが、自然が望める土地を紹介してもらい無事建築に至りました。 

—–窓からの眺めが素敵ですね。この家のこだわりを教えてください。 

こだわりは北欧建築の良さを取り入れた事です。 

家の建築前に夫婦でフィンランドへ旅に出て建築を見てきました。 

その影響を受けた家になっています。 

リビングダイニングは木を多く使い、この先ずっと住んでいても飽きることのない、優しい空間になるよう心がけました。 

フィンランドの教会の天井にあったルーバーがかっこよかったので、自宅でもDIYで天井ルーバーを採用しました。 

リビングダイニングとキッチンは繋がっていますが、空間を分けたかったのでキッチンは天井と床の高さを下げています。 

インテリアテイストも暖かい色味のリビングとは異なり、無機質な色味や石目、ステンレス天板で揃えました。 

また、土地の形状を利用して玄関入ってすぐの抜け感を感じられるように設計し、山の緑が見えるように2階リビングにしました。 

借景として眺められる位置に窓を設置しています。 

—-コーディネートのこだわりも教えてください。 

こだわりはオークの色使いを基本にして統一感を持たせていることと、照明・家具・小物で北欧由来ものを飾って楽しんでいることです。 

夜ご飯を食べ終わるとリビングのスポットライトの照明を徐々に落として暗くしていくのですが、暗くなるとダイニング上のペンダントやキッチンの手元灯のかっこよさが一際引き立つんです。 

ルイス・ポールセンの明かりはあたたかく、癒されます。 

たまに模様替えをした時に、ピンポイントで光のあてる場所や向きを自由に変えられるスポットライトもお気に入りです。 

—–照明家具小物まで、自分たちの居心地の良さを追求した家ですね。 

そうですね。我が家を建てられてよかったなと日々感じます。 

自宅の引き渡し頃、ちょうどコロナ禍で自粛ムードと重なりました。 

元々夫婦でカフェへお出かけするのが好きだったので、 

もしこの家を建てずにコロナ禍だったら…と考えると精神的につらかったかもしれません。 

そのくらい今ではカフェに頻繁には行かなくなりました。 

奥行きのある間取りなので、子どもと家の中で走り回ったり、おいしいパン屋さんでパンを調達してコーヒーをゆっくり淹れて食べたり。 

そんな生活が今は好きです。 

毎週の休日が楽しみで、特に子どもと遊ぶ時間が嬉しいです。 

平日は登園するまで、寝かしつけるまでが勝負じゃないですか。 

休日は時間を気にせずに遊べるのがいいですよね。 

戸建てではありますが、庭ではなくプライベートバルコニーをつけました。 

プールをしてもBBQしても誰も気にならないように2階に設置しています。 

このバルコニーがあるので夜はカーテンしなくてもよく、解放感があります。 

この家に住んでからもともと好きだったごはんの時間がもっと好きになりました。 

キッチンが広いので、二人で同時にお料理できるのが楽しいです。 

上田邸、おじゃましました

リビングから玄関へと続く階段の踊り場には住む前に作成したという家の模型が自家用車と同じミニカーと一緒に飾られていました。 

取材日は玄関アプローチの作業中。 

もはやDIYの域を超えた技術で、これからも進化していくであろう上田邸がどんな風に変化していくのか、楽しみになってしまう帰り道でした。

“スタッフお宅、おじゃまします”、次回もお楽しみに。