ラグの役割とは?どんな場所に必要?選び方やお手入れ方法も
インテリア
#アイテム#内装#家具・雑貨
桑谷 裕子2024.02.25
こんにちは、inZONE with ACTUS 宮の森本店の桑谷です。
住まいにおいて大切な要素となるインテリアや家具。
快適で心地のよい空間をつくるためにはいくつかポイントがありますが、今回はインテリアを構成するアイテムの役割や機能に注目してみましょう。
インテリアの足元を彩るのがラグやカーペット。
お部屋のトータルコーディネートには欠かせない存在ですよね。
でも、そもそもラグやカーペットは必要なの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
ラグやカーペットの役割や敷き方の種類、実際の選び方、お手入れ方法などをご紹介します。
ラグやカーペットは必要?実はこんな役割が!
マイホームを新築したり、住まいを変えたり、インテリアや家具を揃えようとするとき、ラグやカーペット選びは最後になりがちな傾向に。
そもそもラグやカーペットは必要なもの?と、思う方もいるかもしれません。
結論からいうと、フローリングの床にはラグやカーペットを敷くことをおすすめします。
というのも、ラグやカーペットはお部屋をぐっとおしゃれにするインテリアの重要な要素であると同時に、室内環境を快適にしてくれるアイテムでもあるのです。
具体的にお伝えしていきましょう。
ホコリの舞い上がりを軽減
室内の空気中には、目に見えない細かいホコリが舞っています。
フローリングの室内では、人が動くと空気が動いて舞い上がり、時間がたつと床に落ち、そしてまた舞い上がり…。
床面から30cm以内は、最もホコリが漂うゾーンといわれています。
ラグやカーペットのいちばんの機能は、舞い降りてきたホコリをキャッチして、舞い上がりを軽減すること。
ラグやカーペットを敷くことによって、空気中に舞うホコリの量が抑えられ、室内の空気をきれいに保つことにもつながります。
床に傷がつくのを防ぐ
床にキズがつくのを防ぐ役割もあります。
特に賃貸住宅なら、床に重いものを落としてしまった時などに床に傷が付くと、修繕費が必要になることも。
ラグやカーペットを敷いておけば床へのダメージが軽減され、傷がついても小さな傷で済むなどのメリットがあります。
足音や物音を軽減する
適度な厚みのあるラグやカーペットは特にマンションなどの集合住宅で気になる足音・物音を軽減したりといった役目も果たしてくれます。
お子さんがいるご家庭では、部屋でお子さんが走ったりすると下の階への音漏れが気になるという場合もありますよね。
ラグやカーペットが音や衝撃を吸収してくれるので、足音や物音が伝わるのを抑えてくれるのです。
フローリングの冷たさを感じづらい
ラグやカーペットを敷くことで、フローリングなど冷たさを感じやすい床材でも素足で暖かく過ごすことができます。
ラグやカーペットの繊維の間には空気の層ができるので断熱効果があり、冬の防寒対策にもぴったり。
冬用のラグは、素材の見た目からも暖かさを感じられるものが多いですよ!
また、ラグやカーペットは冬だけではなく夏にも活躍。
冷感素材を使用した夏用のラグやカーペットも販売されていますので、季節によって使い分ければ1年中快適に過ごせます。
スペース分けにも活躍
ラグにはスペースをゆるく区切る役割もあります。
たとえば、小さなお子さまがいる家庭では、リビングの中に円形などのラグを敷いて子ども専用のプレイスペースをつくることもできます。
そのラグの上がおもちゃを広げる自分の場所であると感じさせやすく、お子さまにとって遊ぶ範囲の目安にもなりますね。
ラグ・カーペットの選び方・敷き方
ラグやカーペットを買おうと思って調べてみると、その種類の多さにどれを選べばいいのか、どのように敷けば良いのか、迷ってしまうことも多いですよね。
そもそも「ラグとカーペットは何が違うの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は明確な定義の違いはないといわれています。
一般的には「部屋の一部に敷くもの」か「部屋の壁から壁まで一面に敷き詰めるものか」で区別され、一部に敷くのがラグ、敷き詰めるのがカーペット。
そのようなイメージで覚えておくと、お店で商品を探したり検索したりするのに役立つかもしれませんね!
では、ラグやカーペットの選び方、敷き方について見ていきましょう。
ラグ・カーペットの選び方
ラグやカーペットの選び方で注目すべきは、主に「素材」と「色」の2つです。
素材で選ぶ
ラグやカーペットの素材はさまざまですが、オールシーズン使えるラグを代表するのがウール素材のもの。
天然素材のウールが熱を放出するため夏はサラッとして気持ちよく、冬は暖か。
ウールのラグは通年で快適に使うことができます。
また、コットンも天然素材で人気の素材です。
ウールやコットンなどの天然素材のラグは手触りがよく、オールシーズンで快適に使えるのがメリットですが、価格が比較的高く、お手入れが難しいものもあります。
ナイロンやポリエステル、アクリル素材など合成繊維のラグは安価なものも多く販売されており、耐久性に優れたものや特殊加工で接触冷感加工がされたものもあります。
自分の暮らし方にはどんなラグが合っているか、ラグを使用する季節などをイメージしながら、素材それぞれの機能性や手触り、価格などを吟味して選びましょう。
色で選ぶ
インテリアコーディネートのアクセントになるラグやカーペットは、他のインテリアの色や床・壁の色とのバランスを見て選びましょう。
たとえば、インテリアのテーマがナチュラルなカフェ風なのであれば、オークやメイプルなど明るい木の色のイメージに合うような色のラグを。
床の色が濃いお部屋なら、ベージュやモスグリーンのラグを選ぶと、暗くなりすぎずに柔らかく落ち着いたイメージが出ます。
シンプルな白を基調としたインテリアなら同系色でライトグレーのラグにしたり、反対にアクセントになるようネイビーのラグを置くとモダンにまとまります。
メンズライクなお部屋なら、モノクロやダークブラウンなどのラグを敷くと、よりおしゃれにきまりますよ!
ある程度色を絞ったけれど、いまいち決め手に欠けて選びきれない…という場合は、濃い色のラグにするのがおすすめです。
床に敷くラグは汚れが付きやすいので、汚れても目立ちにくい濃い色や、さまざまな色が混ざったミックスカラーのラグを選ぶと使いやすいでしょう。
インテリアコーディネートはテーマ決めが肝心です。
「インテリアのテーマの決め方は?人気のテーマもご紹介!」ではおしゃれな部屋のインテリアコーディネートについて解説していますので、あわせてご覧ください!
ラグ・カーペットの敷き方
ラグ・カーペットは、サイズや形状に合わせてさまざまなレイアウトで敷くことができます。
主には ①部屋の中央に敷く「センター敷き」 ②部分的に敷く「ピース敷き」 ③部屋全体に敷き詰める「敷き詰め」 といった3つの方法があります。
よく採用されるのは、部屋より少し小さめのラグを部屋の中央に敷く「センター敷き」。
部屋の形などを特に気にする必要がなく、フローリング部分とラグの部分のコントラストも楽しめます。
部分的にラグを敷く「ピース敷き」は、ベッドサイドやテーブルの下などに小さめのラグを敷く方法。
部分的にラグを敷くことでインテリアのアクセントにもなります。
大きなラグなら、カーペットのように部屋全体に敷き詰めるのもいいでしょう。
素材にもよりますが、全体に敷き詰めると部屋の高級感がアップします。
大きなラグやカーペットは、床の色の大部分を変えることができるので、部屋のイメージをガラッと変えたい時にもおすすめの敷き方です。
ラグやカーペットのお手入れ方法は?気持ちよく過ごすための掃除法
ホコリをキャッチするラグやカーペットの日頃の掃除は、掃除機かけが基本。
押しつけてゴシゴシ動かすと素材にダメージを与えてしまうため、軽く滑らすようにかけます。
定期的なお手入れの基本は、拭き掃除です。
ぬるま湯で濡らし、かたく絞ったタオルで毛並みにそって拭き、拭いたあとは自然乾燥でOK。
お湯拭きも定期的に組み入れ、家族で協力し合えば掃除がはかどりますね。
また、1年に1〜2回はラグやカーペットを外に持ち出し、叩いて中に入り込んだホコリを出しましょう。
衛生面や健康面からも、ラグやカーペットのホコリ対策は定期的にしておきたいですね。
ラグやカーペットには役割が!選び方やお手入れ方法をチェックし快適に
ラグやカーペットの役割や敷き方、素材や色の選び方、お手入れ方法などをご紹介してきました。
ラグやカーペットは、ホコリが舞い上がるのを軽減したり、足元の暖かさを確保したり、簡単にスペースを区切ったりといった役割を果たしてくれます。
部屋の中央に1枚のラグを敷いたり、テーブルの下やベッドサイドなどスポット的に複数のラグを使い分けたりとさまざまな楽しみ方がありますよ。
ラグやカーペットを選ぶときは素材や色にも注目して選ぶようにしましょう!
インテリアコーディネートにうまく活用してみてくださいね。
心地のよい暮らしのための快適なお部屋づくりに役立ててもらえると嬉しいです。
ラグの選び方についてこちらの動画でも学べます。
【インテリアコーディネーターが教える「ワンランクおしゃれになるラグ選び」】
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- 記事を書いた人
- 桑谷 裕子 inZONE with ACTUS スタッフ
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