〜これからの暮らし方とインテリア提案〜 リゾートライフを楽しむ、インゾーネの家モデルハウス『Relaxin’(リラクシン)』
インテリア
#インテリア#一戸建て#内装#衣替え
植村 直美2023.04.20
インゾーネの家は、札幌の住宅メーカー・ジョンソンホームズの新築一戸建てブランドです。
インテリア部門に実店舗のinZONE with ACTUSがあり、インテリアと一緒に考える家づくりをしていることが、インゾーネの家の大きな特徴です。
空間設計に家具や照明なども含め全体の配色や質感を考慮した、トータルコーディネートの住空間をつくり上げています。
この記事では、インゾーネの家におけるインテリアコーディネートをテーマに、2022年に発表したモデルハウス『Relaxin’(リラクシン)』を解説します。
満たされる、解放と休息の空間を
inZONE DESIGN LABOインテリアコーディネーターの植村です。
コロナ禍でなかなか思うように旅行ができないご時世、リゾートホテルで過ごすように、非日常を感じる暮らしを家で実現できないだろうか。そんな思いから、「解放と休息の空間」をコンセプトにできたモデルハウスが『Relaxin’(リラクシン)』です。
オーナー像は、それぞれが仕事を持ち、忙しい毎日を送る夫婦(家族)。休日は屋外空間で、お気に入りの食器でゆっくりとランチを楽しむという想定です。そんなひとときに幸せを感じる、いつも早く家に帰りたくなる、深くリラックスするインテリア空間を目指しました。
広がりと光を求めて、約27帖のオープンなLDKを2階に。
リビングとバルコニーが大きな窓でつながり、内と外が一体化したような開放感があります。
個室と水まわりは1階に配置し、回遊できる効率的な動線とファミリークローゼットをプランしています。
リゾートでのくつろぎをイメージした空間づくりは、リビングに置くソファから。
どこからでも座れて、大きくくつろげるソファは、アイラーセン社の「BLOCK SYSTEM SOFA」。
2階にも搬入しやすい、分割できるタイプです。どっしりと構えてくれますが、高さがなく圧迫感がありません。
ちなみに、インゾーネの家のコーディネートは、お客さまへの家具のヒアリングから始まります。
カラーはホワイト、ベージュ、ナチュラルな木目の3色を使い、アクセントカラーにグリーンを取り入れました。リビングテーブル、TVボードはスイスの家具メーカー・USMのもの。鏡面仕上げのキッチンの面材と、色と質感をそろえています。
インゾーネの家の空間を端的に表すと、「すっきりシンプルなデザイン」。
極力凹凸なく、厚みも抑えラインをそろえたデザインが、インテリアを引き立てます。
インテリアも一緒に家づくりを考えていくと、空間全体の雰囲気がまとまります。
それだけでなく、大きいのは、肝心な希望のサイズの家具を置くべき場所に置いたり、ぴったりの位置に照明を取り付けたりできること。使いやすくて居心地のいい空間は、暮らしの質を上げてくれます。
ホテルライクな空間をつくる、収納計画、素材、あかり
リゾートのような非日常を楽しめる、ホテルライクな空間。
そのポイントとなる、見せる収納、見せない収納、素材、ライティングについて、それぞれ見ていきましょう。
【見せる収納】
- 飾り棚
キッチンのカップボード上部に、すっきりとした一枚ものの棚を取り付け。お気に入りの道具や食器などを飾って見せる収納に。
- 造作棚
リビングに床から浮かせて棚を造作。ここでちょっとPCを開いたり、立ち飲みのカウンターとしたり。円ミラー、ゴールドカラーや大理石が今っぽい小物を飾っています。
この棚は前面がプッシュ式の扉で、見せない収納としても機能。よく使うけれど出しておきたくない細々したモノたちはこの中へ。
- ニッチ
トイレ(1階)にフレグランスや小物を置けるニッチを。植物柄のクロスを貼り、窓に見立てています。
- ファミリークローゼット
玄関を入るとあるファミリークローゼット。出入りしやすいようドアを取り付けず、開放していてカッコいい収納空間に。入居後に収納アイテムを買い足さずとも、洋服や持ち物を集約できるよう、引き出しやパイプなどをセッティングしています。
帰宅して、コートや鞄をここに置いて手洗いへ。外出前もここで準備をして玄関へ。また、洗濯物を干すスペースと近く、片付けがスムーズです。
【見せない収納】
- パントリー
ダイニングの背面はクローゼット。パントリーとして食品のストックや、見せたくないものを収納します。
- スロップシンクスペース
リビングの一角にスロップシンクを設置。たとえばバルコニーでバーベキューを楽しむときに洗いものをしたり、お子さまがいる家庭ではプール遊びのときにホースをつないだり。リゾート感を意識して、目隠しは木製のブラインドで。
生活感のあるモノたちは収納へ。ホテルライクな空間を叶えるには、生活感を表に出さないことが大事です。
【素材】
- ストーン壁
リビング前面は、大きさの異なる石を組み合わせたストーン壁。素材感とインパクトを持つこの壁が、リゾートの雰囲気をぐっと高めてくれます。
- 高級人造石
リビングから見えるキッチン。ワークトップは、天然水晶を主成分とした高級人造石。頑丈で、いつもは水拭きでOKなお手入れのしやすさも魅力。やわらかな色合いのローズベージュを選定しました。
- 木ルーバー
安らげる寝室をつくるため、グリーンの背面クロスに木ルーバーをデザイン。自然の素材があたたかみを感じさせます。
- 柄クロス
床材もそうですが、広い面積を占めるクロスは、インテリアの重要な要素です。今回は、ラインが横に流れるような柄のクロスをメインに使用。キッチンには葉モチーフのものを取り入れるなど、クロスの色柄にも凝っています。
リビングの天井には木目クロス。バルコニーの軒天にも同じような木目を使用することで、内と外の一体感を出しています。
【ライティング】
- ダイニング
ダイニングのペンダントライトは、ポールと球体のガラスが印象的に組み合わされた、フロス社による「IC Lights」。ポールのカラーはゴールドを選んでいます。
ダイニングの照明は、空間の象徴となるデザインを選ぶのがおすすめです。
- リビング
パーツを主張させず、空間をよりすっきりと見せるため、小口径のダウンライトを採用しています。
たとえば夜に映画を観るなら、ダウンライトを消し、スタンドライトのあかりの中で。時間帯と場面でライティングを変えて過ごすことも、暮らしの楽しみになります。
- 主寝室
ホテルを再現するような照明プランです。天井にダウンライトを入れず、ベッド上部に間接照明、両サイドには読書灯となるスポットライト。そして正面の壁に飾ったアートを照らすブラケットライトのやわらかな光が、ゆったりリラックスする室内にほどよい明るさをもたらします。
- ホール
玄関ホールにアートを飾るピクチャーレールを設置。アート上部には、長い蛍光灯のような照明がよく使われるのですが、あえて天井を掘り込み、ダウンライトを採用しています。
現在公開中の物件はこちらに掲載中です。
また、このモデルハウスのように飾って、おうちにリゾートの雰囲気を!という皆さん、魅力的な家具や小物、観葉植物など、ぜひinZONEのショップに見にいらしてくださいね。
- 記事を書いた人
- 植村 直美 ジョンソンホームズ インテリアコーディネーター
コーディネーター20年の経験を生かしながら、住む人に素敵な空間の中でライフタイルを楽しんでいただけるコーディネートをお届けしていきたいと思っております。