物を減らすには何から始める?片付いた素敵なお部屋に近づくコツ
インテリア
#収納#暮らし方#飾り方
植村 直美2023.07.31
いつでもお客様を呼べる素敵なお部屋に憧れて、お店で見つけたお洒落グッズを即買い…という経験のある方も多いはず。
けれどもおうちに帰って飾ろうとしたら、うまく飾れずよけいに雑然とした印象になってしまってガッカリ、という経験までセットで付いてきてしまったという方もいるのではないでしょうか。
そうならないためにもまず、最初にすべきことは「家にある物を減らし、すっきりと片付いたシンプルな空間づくりをする」こと。
「分かってはいるけれど、でもそれがなかなか…」「何から始めたらいいかわからない!」という方のために、無理なく物を減らし、片付けるためのコツをご紹介しますね。
「物を減らす」ためには、まず物を3つの分類に分けることからスタート
こんにちは、インテリアコーディネーターの植村です。
お洒落な部屋にするための第一歩はまず「物を減らして、すっきりした空間を作る」こと。
「それはよく分かっているのだけれど、どうしても物が減らせない」という声をよく聞きます。
「物を減らせない理由」と、私がおすすめしている「物を減らす方法」をお伝えします。
物を減らせない理由って?
「インテリアを素敵にしたいけれどうまくいかない」というご家庭のほとんどは、物が多すぎるのではないかというのが私の印象です。
物が減らない(=捨てられない)理由とは、なんでしょう。
自分のハートの声に耳を傾けながらよく考えてみると、そこにあるのは、その人ならではのこだわりであったり、執着、思い入れといった感情ですよね。
「いつか使うかも」という葛藤や、「たくさん良い物があれば今の生活がもっと良くなる、幸せに暮らせる」という気持ちもあると思います。
しかし物が多いことでかえって、「探しものが見つからない」「掃除が大変」「ごちゃごちゃしていてストレスを感じる」など、暮らしやすい生活から離れているかもしれません。
「物を減らすコツ」家にある物を3つの分類に分ける
私がおすすめしている「物を減らすコツ」は、おうちにある物を次の3つの分類に分けることです。
- よく使う物
- 捨てられないけれど、使用頻度の少ない物
- 捨てる物
これは雑貨、洋服・古着、おもちゃ、食品など、どんな物にも当てはまります。
3つの分類に分けることができたら「3.捨てる物」はゴミに捨てましょう。
まずは、確実に捨てて良いものや買い直せる物から片付けを始めることがおすすめ。
リサイクルショップに持って行ける物ならば、もちろんそれもOKです。
捨てる、捨てないの線引きに迷う物は、とりあえず「2」へ。
「とりあえずBOX」などを作り保管し、定期的に確認すると良いですね。
こうして3つの分類に分けておくと、必要なものがすぐわかるようになり、見つからなくて買い直す手間なども省けるので、お金の節約にもなります。
繰り返していくと、自分の大好きなものに囲まれた暮らしに近付きますよ。
「捨てられないけれど、使用頻度の少ない物」をどうするか扱い方が大きなカギに!
次にすることは「2.捨てられないけれど、使用頻度の少ない物」をボックスや納戸など、普段の生活の中心となる場から少し離れた場所にまとめること。
使用頻度の少ない物をリビングから遠ざけるだけで、リビングはだいぶすっきりした印象になるはずです。
そしてこの「捨てられなかった物」ですが、その中に、その後1~2年たっても一度も使わない物があれば、処分してはいかがでしょうか。
本や雑誌
例えば、気に入っていて、取っておきたい雑誌があったとします。
どんなに気に入っているからと言って、毎週何回も開いてみることはあまりしませんよね。
それならば、リビングのテレビ横などの取り出しやすい、いわば「特等席」に置くのは合理的ではありません。
収納場所は、納戸か目に着きにくいボックスの中でも構わないはずです。
「そこに入れておいて、もし1、2年手に取ることがないのであれば、その時は捨てるか売るかしてしまいましょう」というのが、私からの提案なのです。
洋服・衣類
洋服や衣類は迷いやすく、捨て時を見極めるのがむずかしいと思います。
衣替えの時期に持っている服を見直し、迷ったものは実際に着てみて「本当に必要か」「サイズが合っているか」などを確認してみてもいいかもしれません。
詳しくは「衣替えでクローゼットがすっきり!衣類を減らして快適収納に」もご覧ください。
洋服の手放し方についてはこちらも参考にしてくださいね。
間もなく衣替え。この機会に、着なくなった服を手放してみませんか
食品系の捨てる基準は「賞味期限」で線引き
レトルト食品、使用頻度の少ない調味料類って意外とありますよね。
「ちょっと賞味期限は切れているけれど、まだ大丈夫なはず…」という物は潔く「捨てる」に分類することをおすすめします。
長期保存可能な食品は、少々賞味期限を過ぎても害にはならない場合がほとんど。
とはいえ、どこかで「線引き」は必要です。
それならば、賞味期限をラインにきっぱりと処分するのが一番分かりやすく、自分自身も納得しやすいのではないでしょうか。
片付けは1回15分程度がおすすめ!「15分でできること」を考えて、日々の積み重ねを
最近では「断捨離」「持たない暮らし」「ミニマリスト」などがブームになっていて、色々な情報があふれています。
片付けをする時の手順として「まず持っている物をすべて出してみて、自分が持っている物の多さを把握し、いらない物を処分しましょう」というアドバイスを見かけることがあります。
それでうまく行ったという話を聞くことももちろんありますが、それ以上に多く聞くのが「あまりに物が多くて途中でイヤになってしまい、結局、どこか空いている場所に詰め込んで終わってしまいました」という声…。
はい、人というのは空いている場所があると物を詰めて埋めたくなる心理を持つ生き物なんです。
そこで私がおすすめしているのが「15分で出来そうな作業」の見当をつけ、その日はその作業だけをする、という方法です。
例えば15分で出来そうな作業には、こんな作業が考えられます。
- 今日はこの棚の1段だけを片付けよう。
- 全部は出さずに、棚やシェルフから、使用頻度の少ない物・捨てる物を間引く作業をしよう。
- キッチン下の収納庫を見直し、賞味期限切れの物を処分しよう。
- カトラリーを分類し直そう。
15分と時間を区切ることで「なかなか終わらなくてイヤになってしまう」現象を防ぐことができるのとが大きなメリット。
日々継続的に作業を続けることで、片付けに対する意識を高めていく効果もあります。
物の「定位置」を決め「使った物を元に戻す」まで循環することを忘れずに
物の量とは別に、使った後に「戻す」ことをしなければ、当然部屋は雑然とした印象になります。
物を使うサイクルは「出す→使う→戻す」。この3つのアクションの循環です。
当たり前のようですが、次の2点はぜひ意識してほしいポイントに。
- 定位置を決める。
- 使った後は戻す。
「定位置」はそれぞれの物の指定席、つまり置き場所です。
「家族、子どもが片付けに協力してくれない」と嘆く方に話をよくお話を聞くと「定位置が決まっていない」「家族が定位置を知らない」「定位置が合理的な場所にない」といったケースがあります。
「定位置の合理的な場所」というのは、使用頻度や使う人に合った取り出しやすさ、戻しやすさがあるかどうかがポイントになります。
収納の美しさを考えるあまりに、取り出したり、戻したりが面倒では長続きしません。
特に、継続的に家族の協力を得るのは難しいはず。
片付けに家族の協力は欠かせません。定位置問題を解決し、協力が得られるようにしていけるとよいですね。
お子さまの片付けに関してはこちらも参考にしてください!
部屋が片付くことで得られるこんなイイコト。意識することで、片付けがより楽しく!
ところで、部屋が片付くとどんなメリットがあるのでしょう。
実は予想以上に多いのです。
私が以前「インゾーネの家のブログ」で挙げたメリットを転載しますね。
これらを意識することで、モチベーションがグンと上がり片付けがいっそう楽しくなりますよ。
★整理収納されたとき見えたもの
片付いた部屋がキープされると・・
- 探し物がゼロになる
- 無駄な生活費が減る
- 家族とコミュニケーションがとれる
- 友人が家に呼べる
- 家族が自立する
- 家事が楽になる
- 掃除がしやすく清潔な環境が保たれる
- 家にいる時間の楽しさを味わえる
- スペースを有効活用できる
- 身も心も軽くなりモチベーションアップ
余計な物を減らして「素敵なお部屋」を目指しましょう!
お洒落な部屋にするための第一歩は「物を減らして、すっきりした空間を作る」こと。
物を減らすには、おうちの物を「3つの分類」に分けることから始めるのがおすすめです。
無理なく1回15分程度の片付けを継続し、素敵なお部屋を目指しましょう。
「物の定位置を決めて、使った後は戻す」習慣を、家族皆で出来るようになるといいですね。
おうちの物が整理できたらスッキリと収納しましょう!
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- 記事を書いた人
- 植村 直美 ジョンソンホームズ インテリアコーディネーター
コーディネーター20年の経験を生かしながら、住む人に素敵な空間の中でライフタイルを楽しんでいただけるコーディネートをお届けしていきたいと思っております。