「シンプル」ってこんなにおいしい! 心安らぐ札幌の「玄米ごはん・カフェ じょじょ」

玄米ご飯に豆、雑穀、有機野菜。体にやさしく、おいしくしみじみしみ渡る！

手稲山の麓、静かな住宅地にある一軒家の1階。店内には白い壁と落ち着いた色調の木の柱が温もりを感じさせます。窓の向こうのテラスには小鳥たちが集うエサ台も。心にやさしく響きかけるようなＢＧＭを聴きながら窓からの景色を眺めていると、時間がたつのも忘れ、いつまででもくつろいでいたくなります。

じょじょがオープンしたのは1994年の秋。仲のよい7人の女性が集まって、子どもたちも自分たちも安心して食べられる、本当においしいお料理を提供できるお店を作りたいと願ったのが始まりです。当時はまだあまり知られていなかったマクロビオティックの手法を取り入れて、信頼できる農家さんの安心安全な野菜をふんだんに使って…。

現在はオーナーの山崎節子さんが中心となってお店を切り盛りしていますが、玄米や豆、雑穀、天然醸造の調味料、無添加の食材を積極的に取り入れて、ケーキ以外には砂糖を使わないという方針は創業以来変わりません。

豆と雑穀入りの玄米ご飯や丁寧にだしを取ったお味噌汁、玄米や豆乳のドリア、天然酵母や道産小麦で作った自家製パン、ピザなど、メニューに書かれたお料理はどれも魅力的なものばかり。写真の「雑穀ディッシュ」（950円）のおかずは、もち黍の春巻きやひえのコロッケ、日替わりの和え物。この日の和え物は豆、ズッキーニ、コリンキーをマーマレード入りの甘酢で和えアマランサスを散らしたもの。玄米ご飯は香ばしくて噛むほどに甘みが広がり、雑穀のプチプチとした食感や豆のやさしい甘さが楽しめます。

コロッケも春巻きも…。丁寧に心を込めて作ってくださったのだなあということがしみじみと伝わってくる、やさしくて温かみのあるおいしさ。アレルギーのある方は、相談すれば出来る限りの対応をしてもらえますよ。

「食べること」の大切さを考えるきっかけにもなる、心安らぐ空間

添えられた野菜には、店の裏の畑で山崎さんが自家栽培した元気で新鮮な品も使われています。「食べることというのは、息をするのと同じくらい人間にとって自然なこと。じょじょには特別めずらしいものや贅沢な料理はありませんが、野菜は自家栽培のほか、できる限り農家さんが直接届けてくれる有機・無農薬のおいしいものを使うようにしています。今の時代、『食べ物』とは言いながら、本来食べ物とは言えないものまであまりに多くテーブルの上に乗ってしまいがち。本当の意味でシンプルな、おいしい食べ物を楽しんでいただけたらと思うんですよ」。

将来的にはもっともっと自家栽培の野菜を増やしていけたらと話す山崎さんの笑顔は温かみいっぱい。いつまででも話していたくなる優しいお人柄。お子さん連れの方も大歓迎してもらえます。

スーパーなどでは手に入りにくい自然で健康的な食材や、人にも環境にもやさしい日用品の販売も。「こんな食材もあるんだ！と知っていただいて、家庭でも使っていただけたらこんな嬉しいことはありません。料理の仕方が分からなければぜひ気軽に声をかけてくださいね」（山崎さん）。

店内では絵画や作品展、コンサート、手づくりみりんなどのワークショップが開催されることも。ホームページにも情報が告知されるのでチェックしてみましょう。

デザートやオーガニックコーヒーも用意され、一人でも仲の良いお友達とでも心からリラックスしたひと時が過ごせるじょじょ。素敵な秋の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

■玄米ごはん・カフェ じょじょ

札幌市手稲区富丘5条4丁目18-6

電話：011-684-1040

営業時間：11:00～17:00（第3土曜日は15:00まで）、月曜・年末年始定休

https://genmai-jojo.com/

※店舗裏に駐車場完備