父の日のプレゼントにもおすすめ! 一周年を迎えた北海道初のクラフトジン「紅櫻蒸溜所」
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はれ暮らし編集部2019.05.08
春の桜、秋は紅葉の名所として知られる札幌市南区の紅櫻公園。
日本庭園や釣り堀あり、
ジンギスカンが楽しめるレストランありの人気スポットですが、
敷地内に北海道初のクラフトジン蒸溜所があるのをご存知でしょうか。
公園内の地下水を使用して丁寧な手作業で作られたジンは、
父の日のプレゼントにもピッタリです。
紅櫻公園の伏流水を使い、手作業で作る北海道らしさ香るジン
地下鉄南北線自衛隊前駅から徒歩約20分の場所にある紅櫻公園。明治22年に金沢から移住してきた父子が開墾をはじめ、昭和30年に紅櫻遊園地として一般開放されるようになった歴史ある公園です。その園内に、北海道初となるクラフトジン蒸溜所「紅櫻蒸溜所」が誕生したのは2018年4月。
蒸溜所内に据えられているのは、イタリア・バリソン社(Barison)製の400L蒸溜器です。公園内の澄んだ地下水を利用して1回に約550本のジンを製造しています。
マスターディステラー(蒸溜責任者)として、ジンづくりに取り組むのは越川明征さん。東京銀座でバーテンダーとして修業した後、2013年からスコットランド・アイラ島に移住。多くの蒸溜所を巡って蒸溜酒に関する見識を深め、鹿児島の佐多宗二商店でジンの修業をした後に、こちらの初代蒸溜責任者に就任しました。
「ジントニック」などのカクテルでおなじみのジン。日本の「クラフトジン」が作られるようになったのは3年前のことだそう。人気の高まりを受けて「今では全国に30くらいの蒸溜所があるのではないか」と越川さんは話します。そのなかで北海道唯一のジン蒸溜所がこの紅櫻蒸溜所なのです。ちなみに「クラフト」とは手作業で少量のみ作られる、高品質の品をいいます。
ところで「ジン」とはどんなお酒なのでしょう? 越川さんに聞きました。
「ジンに法律上の明確な定義はなく〝自由な酒〟と言えるものです。業界内では『蒸溜酒』でかつ『ボタニカル(=植物由来の成分)で香り付けをした酒』をジンとしています」
ジンの香りづけに使うのは一般にジュニパーベリーという木の実。
それに加え、各蒸溜所で工夫をこらし、さまざまな風味をプラスしていくそうです。越川さんが目指すのは「北海道らしさとジンとしてのおいしさを兼ね備えたお酒」。看板商品のレシピナンバー「0101」(700ml・4860円税別)は日高昆布、干しシイタケ、切り干し大根で旨みをプラスし、ジュニパーベリーのほか、ラベンダーやブルーベリーなどで香りづけしていているそう。
「ジンにそんな素材が!?」とビックリしますよね。これが合うんです! 昆布の旨みにはこんな生かし方もあるんだと驚かされます。くさみはまったくなく、ストレートで口にした時のふわっと広がって一瞬で抜けていく透明感ある美味しさは感動的。越川さんおすすめの飲み方は「ジンソニック(炭酸水+ソニックウオーターでジンを割る)」とのことです。
札幌にちなんだジンや蒸溜所でしか買えない限定品にも注目
札幌にちなんだ「1922」(700ml・4860円税別)も越川さんの自信作。ラベンダーやブルーベリー、ライラックなど札幌に生育する10種類のボタニカルで香りづけしたもので、こちらは北海道限定販売となっています。トマト、キュウリといった意外な素材まで使われているそうなので、飲みながら当ててみるのも楽しそうですね。ちなみに1922というのは札幌市が誕生した1922年が由来で、札幌の緯度・北緯42.9度に合わせアルコール度数も42%にしているのだとか(※酒税法上、小数点以下は切り捨て)。札幌土産、北海道土産としても喜ばれそうです。
そのほかに、園内の桜の葉を使った「SAKURA」などの季節限定品、蒸溜所(直売所)でのみ入手可能な限定品もあります。洒落たボトル、ラベルは札幌在住の現代アーティストの端聡氏のデザインです。
▲右側に刻印された小さな数字(0101)は、レシピナンバー、左の数字(0131)は蒸溜日(1月31日)を表しています。同じレシピでも蒸溜日によって微妙に味わいが異なり、飲み比べを楽しめるのもクラフトジンならではの楽しさです。
「0101」を中心とする直売所限定品以外の品は、百貨店、新千歳空港の北海道本舗、イオン・CO-OP・ラッキーなどの一部店舗、ビックリッキーなど一部の酒専門店で購入ができます。
蒸溜所では、日曜・祝日にはガイド付き見学会(11・15時~。要事前予約。無料)を行っており、越川さんの分かりやすく丁寧な説明が聞ける上に、試飲も可能です。紅櫻公園の散策と合わせて訪れ、蒸溜所向かいの紅櫻本館でジンギスカンを楽しむのもおすすめですよ。
なお、紅櫻蒸溜所の運営を行っているのは、北海道自由ウヰスキー株式会社。現在はジンのみの製造ですが、将来的にはウイスキーの製造も計画しているそうです。待ち遠しいですね。
■紅櫻蒸溜所
札幌市澄川389-6(紅櫻公園内)
電話:011-581-4858
営業時間:11:00~16:00、月曜定休
※中学生以上は紅櫻公園入園料300円が必要です。
- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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