食べてすっきり!食物繊維の話|Pop Spoon 熊谷しのぶの《こどもとつくる最高のごはん時間》
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#キッズ#ごはん・食べ物
熊谷しのぶ2022.07.29
先日、料理教室中に道外から転勤で越してきたというママさんとお話をしていて、
「雪のせいか、こっちに来てから運動不足が悪化しました~」
との一言。 ・・・ワタシ、ハっといたしました。
道民である私も家族も、当たり前のように冬場はぬくぬく部屋でのんびりしていて、運動しなければ!とあまり冬は思っていなかったことにゾッとしました。笑
改めて見てみると、冬に悪化する運動不足と日々の食物繊維摂取不足でお通じがよくない方が本当に多いですね。
子どもは便秘の対処法がわからない
オトナはまだ体調の変化に気づきやすく、便秘気味の時はこう、こういう時はこれを食べたり飲んだりすると調子が戻りやすい、などと自分なりの対処法もわかる方が多いと思いますが、子どもはまだわかりません。
なんとなくお腹がいたい。なんとなくだるい・・・。 不安だと思います。親が様子を見ながら、食で整えてあげなければなりませんね♪「人間は食べたものでできている」わけですから。
春になれば行動範囲は広がりますが、今はまだまだ不調が潜んでいる可能性があります。
さ、「食物繊維」を上手に取り入れて、春に向けて「きちんと巡る身体作り」を心がけてみませんか?
食物繊維をたっぷり摂って、体調を整えて
五大栄養素(脂肪、糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル)に次ぐ第六の栄養素とされている食物繊維。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、水溶性の食物繊維は脂肪や腸内環境が気になる人の味方になってくれる。
一方、健康的なお通じを維持するなら、不溶性の食物繊維を、たっぷり摂ると良いでしょう。
また、お水と良質な油を摂ること。胃腸には食物繊維だけ摂取してもスムーズに消化吸収しにくいのです。
食物繊維豊富な食材の調理の仕方
食物繊維の含有量が多い食材をあげてみると、
こんにゃく、きくらげ、椎茸、ごぼう、まいたけ、海苔、昆布、わかめ、豆類、かぼちゃ、切り干し大根
などです。
大人は意識して食べることもできますが、子どもはこんにゃくやきくらげ、椎茸、ごぼうなど、考えると調理が難しいですヨネ。咀嚼しにくい&喉つまりの危険性も高いものが目立ちますしね。
豆類やかぼちゃ、昆布などは食材がやわらかくなるのでスープにしたり混ぜて焼くだけのお好み焼きにするのもいいと思います。(子供にもおやつとして食べさせてみてくださいね)
海藻やこんにゃくなどはどうしても量が摂れないかと思いますし、海藻からできている「粉寒天」を使ったデザートはいかがでしょうか。ぷるん とした食感は、赤ちゃんもキッズも大好き。喉つまりさせないようにやわらかめに作って、ご家族みんなでいただきましょうね。
子どもと一緒に、栄養の話をしてみましょう
また、子どもには このごはんは頭をいっぱい動かしてくれて、からだが動くもとなんだよ。
この納豆と鶏肉はね、筋肉もりもりになるよ。 このお魚は骨をふとくするよ。
この海苔とかかんてんゼリーは、うんちを出してくれるんだよ★
と言うと わははー!と照れくさそうに笑うかもしれませんね♪そんな風に栄養クイズをしていくのも楽しく覚えられていいですよ。
そして色々なものを選ぶことができるこの時代、制限をしたりある食材だけを食したり、色々「人間が選ぶ」ということが目立ちますが、子どもには 改めて、「食卓に食材が並ぶことのありがたさ、命をいただきますの意味」を親からきちんと伝えてあげたいものです。
コラム&レシピを提供してくれた熊谷しのぶさん主宰、Pop Spoonはこちら!
イベントでは、お持ち帰りで夕食準備完了!の仕込み教室がスタート!
また、サイトではお料理教室の動画も販売中。毎回異なるテーマで体をつくる食事や食材のこと、子どもたちの成長を助ける食べ物の話、レシピの調理ポイントなどをお話されています。時間のない方も、自分の好きなタイミングで見られるのでとってもおすすめ。
- 記事を書いた人
- 熊谷しのぶ Pop Spoon 代表 マタニティフードアドバイザー / 栄養士
日本フードアドバイザー協会認定フードアドバイザー。離乳食・子ども向けメニューのレシピ研究・開発を続けており、過去10年間毎月離乳食ランチ会を産婦人科など道内各地で開催。企業とのコラボも多数。ジョンソンホームズのモデルハウスにて、以前Pop Spoon Cafeを運営していた。精力的に活動する5歳と7歳男児のママ。離乳食やキッズ食のレシピ本も出版しており、2021年9月に「すぃすぃ離乳食」を発売予定。https://pop-spoon.com/