すが漏れを防ぐにはスノーダクト清掃が必須。無落雪屋根でも雪下ろしが必要です!
掃除・お手入れ
#ダクト#メンテナンス#一戸建て#冬#設備
眞鍋 美沙2022.07.29
日に日に秋が深まり、冬の準備が気になる季節になりました。今回の記事では「スノーダクトの清掃」の大切さや「ドレーンヒーターのスイッチをオンにすること」の大切さとともに、無落雪屋根の住宅でも雪下ろしをしていただきたい理由についてお伝えしていきます。
住まいの大敵「すが漏れ」を防ぐにはスノーダクトの清掃を忘れずに!
雪国である北海道では、雪が降る前にしておかなければならない冬支度があります。
大切なお住まいを守るために、特に大切なのが次の2つです。
1.スノーダクトの清掃
2.ドレーンヒーターがある家は、ヒーターのスイッチを入れる。
これを怠ると「すが漏れ」が起こり、大切な住まいを傷ませてしまう原因に。
この二つについては、これまでの記事でも何度かお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
ダクトの実際の清掃は、このようにして行います。泥や砂だけでなく、枝や葉、時にはなぜそこにあるのかわからないペット用のボウルなども置かれている場合もあります。(カラスなどが持ち込んでいる模様)年に1〜2回は屋根にあがって点検されるのがいいでしょう。
ドレーンヒーターのスイッチをオンにするタイミングは、次第に昼夜の寒暖差が大きくなり天気予報などで「根雪」という言葉が聞き始めた頃がベスト。
また、春先はそれまでに積もった雪が一気に解けて流れ、すが漏れが起こりやすいため、屋根の雪が完全になくなるまでスイッチを入れたままにしておくのがおすすめです。
スイッチがオンなら赤ランプが点灯し、オフなら緑ランプがつくか消灯していますので、参考にしてください。
こちらがオフ。緑色、もしくは、消灯した状態です。春・夏・秋はこの状態。
こちらがオン。赤色に点灯します。冬の間はこの状態に。
そもそもすが漏れとは? 雨漏りとの違いについて
そもそもすが漏れとは、雨水や雪解け水が建物内部にしみ込む現象。天井や壁上部にシミができたり室内に水が漏れて気づくケースもありますが、それ以上に恐ろしいのは、屋根や基礎部分の木材、鉄筋などを腐食し建物全体を傷めてしまうことです。
この現象自体は雨漏りと同じですが、原因が異なります。
すが漏れ(すが漏り)
スノーダクトの詰まりなどが原因で雨水や雪解け水が排管から排出できず水があふれて、板金の隙間から建物の内部にしみ込んで起こるもの。
雨漏り
屋根が劣化したことによって、雨水や雪解け水が建物の内部にしみ込んで起こるもの。
つまり、雨漏りの原因が建物の劣化等であるのに対し、すが漏れの原因は建物そのものではなく主に管理不足なのです。
すが漏れが起こった場合、「適切な管理を怠った」=「自分の責任」とみなされ、火災保険の対象外となることもあります。
すが漏れを防ぐためには、無落雪屋根でも大雪時には雪下ろしが必要!
現在主流の無落雪屋根は、一般的に屋根の雪下ろしをしなくていいとされています。
ところが昨冬、すが漏れが起きたオーナー様宅にメンテナンス部員が訪問し調査したところ「屋根の積雪が原因」と判明したことがありました。
これは屋根に雪が大量に積もったことで排管がびっしりと凍結し、その後、気温が上がった時に解けた屋根の雪が排管を流れることができず板金の隙間から壁に入り込んで、すが漏れの原因となった、というものでした。
無落雪屋根だからと言って「雪下ろしは不要」と思いこまず、大量の雪が降った場合には雪下ろしをしたほうが安心だと言えるでしょう。
以前ご紹介した記事でもお伝えした通り、雪庇ができてしまった場合には、無落雪屋根でも雪下ろしの必要がでてきます。大切な家に長く暮らすためにも、日々のメンテナンスにぜひ取り組んでみてください。
「そうは言っても屋根に上るのは怖い」というジョンソンホームズオーナー様はメンテナンス部にご相談ください。
【費用目安】
- スノーダクトの清掃 5000円~(税別)
お問い合わせはこちらから:
https://www.johnsonhome.co.jp/aftermaintenance/reservation/?type=contact
※当サービスはジョンソンホームズでご建築いただいたオーナー様に限らせていただいております。何卒ご了承ください
- 記事を書いた人
- 眞鍋 美沙 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
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