キッチン換気扇掃除を簡単に!一石二鳥の掃除方法やタイミングも
掃除・お手入れ
#お手入れアイデア#キッチン#夏#春#水回り#秋
中澤 理恵2022.07.29
油汚れが手強い換気扇やレンジフード。
油やホコリが溜まって汚れた換気扇フィルターを見て「掃除しなきゃ」とは思うものの、ついおっくうで後回しにしてしまう方も多いと思います。
とはいえ、放っておくと嫌な臭いの原因になることも。
でもやはり面倒で…という方に朗報です!
キッチンの換気扇掃除をなるべく簡単に済ませられる方法があるのをご存知ですか?
今回は、キッチンの換気扇掃除を簡単にするために使用する道具や掃除方法、換気扇掃除をするタイミングなどについて解説します。
定期的なおうちメンテナンスにぜひ役立ててくださいね。
簡単なキッチン換気扇掃除に使う道具
まずはキッチンの換気扇やレンジフードを簡単に掃除するための道具を準備しておきましょう。
・セスキ炭酸ソーダ、または食器用中性洗剤
・掃除用のスポンジ
・ゴム手袋
・ドライバー(換気扇のドラムやファンも掃除する場合)
高価な強力洗剤などは必要なく、普段使っている一般的な洗剤で掃除ができるのがこの掃除方法のメリット。
換気扇部品をはじめとする最近の住宅製品はコーティングがしっかりしています。
そのため、強すぎる洗剤を使ったり、ゴシゴシこすりすぎてしまうと、コーティングを剥がしてしまう可能性もあるのです。
コーティングを傷つけない洗剤で掃除することで、今後のお手入れの難易度を上げずに済みますよ。
いろいろな洗剤があるなか、特に注意したいのがオキシクリーン。
換気扇掃除にオキシクリーンをすすめるサイトもあります。
しかしオキシクリーンにはデリケートな性質があり、「この素材には使えるが、この素材には使えない」など、条件が細かいのです。
また、使うスポンジにもポイントが。
研磨効果の高いメラミンスポンジはコーティングを剥がしてしまう可能性があるため、使わないように注意しましょう。
簡単にキッチンの換気扇掃除をする方法
では、キッチン換気扇やレンジフードを簡単にキレイにする掃除方法をご紹介しましょう。
ここで活躍するのが、「キッチン排水溝はつまり予防が大切!台所を少しの手間で快適に!」で紹介した「ビニール袋に水を入れて排水口の栓にし、シンクにお湯をためる方法」です。
まずは透明なビニール袋やポリ袋に水を入れて、口をしばります。
シンクのゴミ受けカゴや排水栓などをすべて外し、排水口に水を入れたビニール袋を乗せると、ビニール袋が栓になります。
その状態でシンクにお湯をためて、そこに食器用中性洗剤またはセスキ炭酸ソーダを溶かし入れます。
シンクにためるお湯の温度は50℃程度。
40℃くらいまで冷めてきたら、それ以上時間を置かず、洗い始めるのがポイントです。
お湯が冷めると再び油汚れが固まって、落としにくくなるので気をつけてください。
セスキ炭酸ソーダは水500mlに対して小さじ1杯が目安です。
そこに外したキッチン換気扇フィルターやドラム、ファンなどを軽く漬け込んで汚れを浮かせば、あとはスポンジで軽く洗うだけ。
簡単にキレイになります。
シンクの広さに余裕があれば、換気扇のパーツだけでなく、キッチン周りのいろいろなものを一度にまとめて掃除するのもおすすめです。
お湯をためる際に外したシンクのゴミ受けカゴや排水栓はもちろん、三角コーナーやスポンジラック、ガス台の五徳など、汚れが溜まると掃除が面倒なものを一気に綺麗にすることができます。
ためたお湯を一気に流すことで配水管の詰まりも同時に予防でき、一石二鳥なんです!
億劫に思われがちな換気扇掃除ですが、この方法なら、慣れてくれば分解から取り付けまで、トータル30分程度で済ますことができます。
そうなれば「特別な作業」と思わず、普段の生活に気軽に取り込んでいただけるのではないでしょうか。
ご自身でも時間を計って所要時間の目安を知っておくと「今、ちょっと時間があるからやちゃおう!」という気持ちになり、気軽に手を付けやすくなります。
セスキ炭酸ソーダを使って換気扇掃除をやってみた様子や、台所回りで大活躍するセスキの活用法は「換気扇掃除は「セスキ炭酸ソーダ」で油汚れをスッキリ!」で紹介しています!
掃除の前の事前準備や、ここではご紹介しきれなかった換気扇の天板の掃除方法などもぜひ確認してくださいね。
キッチンの換気扇掃除のタイミングや頻度
年末の大掃除で一気にキッチン換気扇やレンジフードの掃除をするという方も多いことでしょう。
ですが、油汚れがこびりついた換気扇のお掃除は年末の大掃除で「一番気が重い作業」というお声もよく耳にします。
それもそのはずで、年末など気温の低い冬場は油汚れが固まりやすく、実は掃除に適した時期とは言えません。
掃除に適したシーズンは、実は、春〜秋のあたたかい季節。
気温が上がって油が浮きやすい春から秋の方が換気扇掃除も楽に行えるのです。
さらに「換気扇掃除は年1回」というサイクルを作ってしまうことも気が重くなる原因に。
換気扇に1年間の汚れがガッチリとこびりついてしまうと、見るだけで精神的に億劫になったり、高価な強力洗剤が必要になったり…といった悪循環も起こりがちです。
「換気扇掃除=年末の大掃除」と決めず、春と秋、年2回掃除を行うことで、特別な洗剤などは使わず楽にキレイにすることができます。
ただ、油料理をよくするご家庭や、換気扇の下でタバコを吸う習慣がある場合などは、3ヶ月に一度を目処に年4回の掃除を心掛けると良いですよ!
汚れをため過ぎず、普通の洗剤で対応できるうちに掃除をすることが大切だと言えますね。
春と秋に換気扇掃除を行うにあたって活用していただきたいのが、「小掃除とは?小掃除カレンダーで無理なくキレイを毎日の習慣に!」でご紹介した「小掃除カレンダー」。
一年の掃除サイクルにキッチン換気扇の掃除も組み込んで、無理なく快適な生活を送るのにお役立てください。
先日、あるオーナー様のお宅で「ご主人の担当は青」「奥様の担当はピンク」というように、蛍光マーカーで分担を色分けしていらっしゃるのを拝見しました。
見やすくてとても便利な方法で、おすすめですよ。
こちらからも小掃除カレンダーをダウンロードできます!
キッチンの換気扇掃除を簡単にするための使い方のポイント
キッチン換気扇の掃除をより簡単にするために、普段の換気扇の使い方にも気を付けましょう。
換気扇のフィルターに汚れが付くのを防ぐため、不織布のカバーを使っている方も多いことでしょう。
でも、できればこれはやめていただきたいのです。
カバーを付けるとどうしても吸引力が落ち、油煙や蒸気を取り込み損ねてしまうことになります。
油煙や蒸気は、壁の汚れ、カビ発生の原因です。
どうしてもカバーを使いたい場合には、月1回はカバー交換をし、換気扇周りを軽く拭くようにしましょう。
同様に「換気扇を使うと掃除が面倒だから、できるだけ使わないようにしています」というのもNGです。
壁や床をキレイに保つためにも、キッチンの換気扇はこまめに回しましょう。
特に白い壁のお宅では、気がつかないうちにどんどん壁の色がくすんでいってしまうため、要注意です。
キッチンの換気扇掃除は道具や方法、タイミングを工夫して簡単に!
つい億劫になってしまうキッチン換気扇の掃除。
ひどい汚れがこびりついてしまう前に、セスキ炭酸ソーダなど一般的な洗剤を使って簡単にキレイにしておきましょう。
年2回、春と秋のタイミングで掃除し、おうちメンテナンスの一環に加えて無理なくキレイなおうちをキープしてくださいね。
掃除を簡単にするために、普段の使い方にも工夫を。
不織布のカバーは使わず、換気扇はこまめに回すようにしてくださいね。
「はれ暮らし」では、暮らしや住まいに関するさまざまな情報を発信しています。
より快適な暮らしのための情報をお届けしていますので、他のコラムもぜひご覧ください!
- 記事を書いた人
- 中澤 理恵 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
この仕事を始めてから苦手だった掃除や片付けが楽しくなってきました♪お客様の心に寄り添いつつ、退屈なルーティンワークにも日々の小さな楽しみを感じてもらえるお手伝いができたら嬉しいです。