冷蔵庫掃除のポイントを紹介!いつもきれいに保つコツは?
掃除・お手入れ
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眞鍋 美沙2022.07.28
ついついゴチャゴチャになりがちな冷蔵庫の中。
いつの間にか賞味期限の切れた食材が奥の方に…という経験をしたことがある方も多いことでしょう。
今回はあまり洗剤を使わない掃除方法や見落としがちな掃除のポイント、冷蔵庫内をすっきりと使いやすく整理し、きれいに保つ方法について説明します。
冷蔵庫掃除はなぜ必要なの?
そもそも冷蔵庫の掃除が必要なのはなぜでしょうか?
実は、冷蔵庫の中は、汚れがとてもたまりやすい場所。
野菜に付いていた土や泥、魚や肉の汁、こぼれてしまった調味料など、冷蔵庫の中はたくさんの汚れが付着しがちです。
さらに冷蔵庫の中は風通しが悪いため、カビや雑菌が繁殖しやすい環境が揃ってしまっています。
繁殖したカビや雑菌は、冷蔵庫の中の野菜やお肉などに悪影響を及ぼすばかりか、気になる嫌な臭いの元になったりと、衛生状態も悪化させてしまいます。
冷蔵庫の中をきれいに保つため、定期的にしっかりと庫内の掃除を行うことが大切。
普段の使い方も工夫して清潔に使いましょう。
冷蔵庫の上手な掃除方法は?
冷蔵庫の掃除方法について説明します。
まず、冷蔵庫掃除の事前準備として、庫内のものはすべて出しておきます。
中のものを全部出すのはなかなか大変ですが、「この日にやる!」と決めて、前日の買い物を控えたり食材を使い切っておくとやりやすくなります。
出したものは、掃除の間、クーラーボックスなどに入れておくことになるので、寒い時期の方がやりやすいと思います。
全部出したら、余計な電力を使わないよう冷蔵庫の電源を切り、部屋の換気扇を回すなど庫内に風が通るようにしましょう。
冷蔵庫掃除で、主に意識すべきは次の4つです。
1.庫内全般
2.野菜室の土汚れ
3.製氷機の汚れ
4.ドアなど外側の汚れ
忘れがちな製氷機やドアの外側もしっかりとお手入れすることが大切です。
では、それぞれの掃除方法を詳しくご紹介します。
1. 庫内全般
冷蔵庫の掃除に「あまり洗剤は使いたくない」という方も多いことでしょう。
冷蔵庫掃除の基本は、温かいタオルで水拭きをすること。
濡らしたタオルを電子レンジで温めて水拭きをすれば、かなりの汚れは取ることができます。
温めることで油汚れも取れやすくなるからです。
それでも取れない汚れがあれば、中性洗剤を薄めて拭き、その後、水拭きをすればOKです。
週1回程度の水拭きで、汚れをため込まないことも大切ですね。
最後にアルコールで除菌をすれば安心ですが、実はこれは冷蔵庫メーカーの見解では「NG」。
理由はアルコールがパッキンなどを傷めることがあるためです。
アルコール消毒をする時は、それを踏まえたうえで行いましょう。
2〜3カ月に1回程度は、はずせるパーツは全部取り外して水洗いをするのがおすすめです。
2. 野菜室の土汚れ
野菜室は土汚れや野菜片がたまりやすい場所。
冷蔵庫内では、最も菌の多い場所といわれているんです。
冷蔵庫のお掃除は汚れの多いところから始めるのが基本なので、まずは野菜室からきれいにしていきましょう。
手で取れるような野菜片は取り、それから土汚れなどを温めたタオルで拭き取ります。
水分が残っていると細菌が繁殖してしまいやすくなるため、最後は乾拭きで仕上げるのがおすすめです。
3. 製氷機の汚れ
忘れがちですが、製氷機も時々水洗いを。
フィルターも使用期限を確認して、定期的に交換しましょう。
使用期限の目安は、3〜4年ほどといわれています。
100均やドラッグストアでは、製氷機用洗剤も市販されています。
クエン酸とシソ由来の色素が入っていて、掃除中はピンクの氷ができるというもの。
掃除が終わると元の透明な氷ができるので、分かりやすくておすすめです。
4. ドアなど外側の汚れ
ドアの手あか、キッチンから飛んでくる油汚れなど、冷蔵庫の外側も意外と汚れています。
これも庫内同様、温めた濡れタオルで拭くか、薄めた中性洗剤で水拭きすればきれいになります。
また、冷蔵庫の下にはほこりが溜まりがち。
庫内を空にしている状態だと冷蔵庫も動かしやすいので、年に1回程度は、少し動かして掃除機までかけられると理想的です。
ただ、空になった冷蔵庫も軽くはなく、動かすのが難しいと感じる方も多いと思います。
冷蔵庫を動かせない場合は、針金のハンガーに古くなったストッキングを被せて冷蔵庫下に滑り込ませることで、ほこりを取り除くこともできますよ!
冷蔵庫掃除の手間を少なく!きれいに保つ整理のコツ
汚れがたまってしまった冷蔵庫の掃除は必要ですが、大変なのも事実。
そこで、そもそも汚れをためないための冷蔵庫の使い方のポイントをご紹介します。
庫内の収納方法や場所別の効率的な使い方など、ぜひ参考にして実践してみてください!
死角を作らない収納方法
冷蔵庫整理の鉄則は「死角」を作らないこと。
長い間放っておかれてしまう物があるということは、その部分にホコリもたまってしまうはずですし、液だれなどの汚れがあっても気づけないということになります。
よく言われることですが、冷蔵庫には物をギチギチに詰めることはせず、7~8割程度に抑えましょう。
中で冷気が循環するスペースを確保するためです。
それに対して、冷凍庫はパンパンに詰めてもOK。
物同士がお互いに氷の代わりとなって冷やし合い、冷却効率が増します。
ただし、パンパンに詰める場合は積み重ねてしまうと「何が入っているのかわからない」ということになってしまうので要注意。
立てて収納すると見やすくなります。
庫内の場所によって用途を使い分ける
一口に「冷蔵庫の中」といっても、上の方・中段付近・下の方では冷気の温度が違います。
温度、見やすさ、取り出しやすさを考え、次のように使い分けるとよいでしょう。
- 上段(やや温度が高く見落としが生じがち):賞味期限が長いもの
- 中段(取り出しやすいが奥の方は見落としが出る場合も):比較的すぐ消費するもの
- 下段(一番温度が低い):賞味期限・消費期限が短いもの
上段や奥の方は、どうしても何が入っているのか見えづらくなってしまうので、取っ手のついたカゴを使うと便利です。
「乳製品をひとまとめにする」「朝に使うものをひとまとめにする」など、ルールを決めると分かりやすくなりますよ。
また、ドアポケットにはいろいろな調味料を詰め込んでしまいがち。
斜めになったり転倒すると液だれの原因になるので、100均グッズで仕切りを作ってまっすぐに立たせましょう。
さらに下にキッチンペーパーを敷いておくと安心です。
汚れはすぐに拭き取る&汚さない
冷蔵庫の中に汚れがついてしまったらすぐに拭き取るようにしましょう。
すぐに掃除することで汚れが取れやすいだけでなく、雑菌が繁殖する前にきれいな状態に戻せるので、衛生的です。
掃除の負担を減らすには、汚れの被害が少ない段階で対策するのが一番ですね。
また、汚れやすい野菜室は収納の工夫で汚れを防ぐ工夫を!
カゴ収納を採用する方も多いのですが、紙袋を利用した収納方法がおすすめです。
紙袋は形に柔軟性があるので、買ってきた野菜に合わせた形状で収納できます。
通気性もありますし、汚れがたまってきたら交換すればよいので、お手軽で衛生的です。
調味料は小さいサイズを選ぶ
調味料は、種類にもよりますが、開封後1~3か月以内には使い切りたいものです。
ついお得感のある大容量サイズを買いたくなりますが、使い切る前にダメにして、捨てることになってはもったいない!
あえて小さいサイズを選んできれいに収納し、早めに使い切るというのも一つの考え方です。
冷蔵庫の掃除やきれいに保つ工夫でさらに快適なキッチンへ
私たちの日々の生活になくてはならない冷蔵庫。
冷蔵庫の中は汚れがたまりやすく、カビや細菌が発生してしまうことも。
定期的に掃除をして、衛生的な状態を保ちましょう。
庫内や野菜室だけでなく、製氷機や外側の汚れも忘れずに掃除をしてくださいね。
また、普段の使い方を工夫することで、冷蔵庫をきれいに保つこともできます。
庫内の収納は死角を作らないようにし、場所によって収納するものを分けましょう。
調味料は小さいサイズのものを選ぶなど、収納しやすさも考えて購入することも大切です。
意外に見落としがちなポイントも多いので、冷蔵庫掃除のポイントを見直し、使いやすく衛生的な状態を保てるとよいですね。
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- 記事を書いた人
- 眞鍋 美沙 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
友達とランチや飲みに行ったりしますが、一番幸せを感じる時間は、娘と夕食を作りながら、くだらない話をしている時でしょうか…笑 おうちのお困りごとなど、なんでもご相談ください!