床掃除の正しい順番!掃除機、フローリングワイパー、洗剤の使い時
掃除・お手入れ
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神田 恵里2022.07.29
気温が上がって裸足になることが増える時期、床の汚れが気になる…という方も多いことでしょう。
床掃除は掃除機をかけるだけというご家庭もあると思いますが、それでは排気でホコリが舞ってしまいます。
床汚れの種類は大きく分けて次の2つ。
- 細かいゴミ:ホコリ、髪の毛、衣類・布団の繊維、砂、ダニ、花粉、食べかすなど
- 皮脂汚れ:足裏の皮脂、食べ物の油による汚れなど
床掃除の順番を正しく把握しておけば、どちらの汚れも効率的にお掃除ができますよ!
フローリングや木の床掃除に使う主なアイテムには、掃除機とフローリングワイパー(ドライタイプ、ウエットタイプ)、洗剤があります。
「どんな順番で使うといいの?」
「アイテムの使い分けはどうすればいい?」
「洗剤はいつ必要?」といった疑問にお答えします。
掃除の正しい順番は「ドライ、掃除機、ウエット」。掃除機が最初ではありません!
床掃除の正しい順番は次の通り!
- ドライタイプのフローリングワイパー(細かなホコリの除去)
- 掃除機(大きめのゴミの除去)
- ウエットタイプのフローリングワイパー・水拭き(皮脂汚れの除去)
- 乾いた布で空拭き
最初に掃除機を使ってしまうと、排気でせっかく床に落ちているホコリが再び空中に散ってしまいます。
一方、ホコリを取る前に水拭きをすると、フローリングや溝の部分に汚れを塗り込んでしまいます。
そのため、最初は「ドライタイプのフローリングワイパー」でそっとホコリを取り去るのが正解です。
このフローリングワイパーは「クイックルワイパー」などの名前で売られているもの。
ドライタイプとウエットタイプがあり、よく「どう使い分ければいいの?」「正しい使い方の順番は?」と聞かれます。
でも、汚れの種類と、その掃除の順序がわかれば、もう使う手順で迷いませんよね。
正しい順番に沿った床掃除グッズの使い方やポイント
それぞれの手順での使い方や注意点は次のようになります。
ドライタイプのフローリングワイパー
繊維が細かく、ホコリや髪の毛などを絡めとる力の強いドライタイプのフローリングワイパー。
朝、夜の間に床に落ちたホコリや細かいゴミを取り除くのに最適です。
後で掃除機が掛けやすいよう、物をよけながら使うとよいですよ。
掃除機
力強くゴミやホコリを吸い取ってくれます。
メーカーの説明書にはこんな文章も…。
「掃除機は、押すときではなく引くときにしっかりとゴミを吸い込みます。
1mくらいを目安に、軽い力でゆっくりと行ったり来たりしてください」
セカセカと行ったり来たりするのではなく、ゆっくりかけるのがポイントです。
目地の間には砂ぼこりが貯まりがちなので、意識的にキレイにするとよいですよ。
外出する人は、ロボット掃除機を活用するのも便利です。
水拭き
1と2の工程で掃除したのは、ホコリや細かいゴミなどです。
次に水拭きで、皮脂や食べ物などの汚れを取り除きます。
軽い汚れの時は、水または湯でかたくしぼった雑巾で拭きとります。
汚れがひどい時におすすめなのが洗剤を配合したウエットタイプのフローリングワイパー。
中性洗剤かアルカリ性洗剤(セスキ、重曹)を少し入れた水か湯で、かたく絞った雑巾も使えますよ。
「赤ちゃんやペットがいるから、洗剤や洗剤配合のシートを使うのはちょっと…」と気になる方は、洗剤を使わないシートや雑巾で二度拭きすると安心です。
「そんなのはメンドクサイ!」という場合は「洗剤を使わず、体温以上の湯で水拭き」をすれば、かなりの汚れも落ちるのでぜひお試しを。
温かい湯を使うと油脂系汚れがグンと落ちやすくなります。
乾いた布で空拭き
水拭きをしたまま放置すると、再びついたゴミやホコリが床に張り付いたり、くっきりとした足跡が付く原因に…。
面倒でも、最後は乾いた雑巾で空拭きをしましょう。
床掃除のコツや裏技アイテムも活用しよう!
床掃除の手順やポイントが分かったら、掃除におすすめのタイミングや裏技アイテムを見ていきましょう。
掃除のタイミングは朝がおすすめ
人やものが動くだけで、ホコリや小さなゴミは舞い上がってしまい、掃除しきるのが難しくなります。
人の動きがない夜の時間に空気中のホコリは床に落ちるので、朝一番に掃除をすれば効果的にホコリを取り除くことができますよ。
「アルカリ電解水」は子どもやペットがいても安心のアイテム
ここで裏技グッズとしてお伝えしたいのが「アルカリ電解水」。
アルカリ電解水は水100%で、洗剤成分を含みません。
水に電気を通して酸性とアルカリ性に分け、アルカリ性部分だけと取り出したものです。
酸性汚れである皮脂汚れはしっかり落としてくれますが、乾くと何も残らないので赤ちゃんやペットがいても安心。
除菌効果もあります。
アルカリ電解水を含ませたお掃除シートも100均で販売されています。
「無垢材」の床も夏は2週間に1回程度の水拭きを
ナチュリエのオーナー様からよくいただく質問に「無垢材の床は水拭きをしてはいけないのですか?」というものがあります。
これについてはいろいろな考え方があり、当社でも「水拭きはしないで」とお伝えしていますが、実際に体温程度の湯で水拭きしてみると雑巾がかなり汚れることも…。
ですので「裸足で歩くことが多い夏には、2週間に1回程度水拭きをするのがおすすめ」というのが私の考えです。
頻繁な水拭きや洗剤による水拭きは、無垢材の風合いを損ねるので避けてましょう。
生卵を落としてしまった時の便利な裏技
生卵は落としてしまうと何度拭いてもなかなかきれいになりません。
そこでの裏技が、卵の上に塩をまんべんなくたっぷりとかけ10分ほど放置する方法!
10分置いておくと、塩で卵が固まり、ホウキで掃きとることができます。
その後は軽く水拭きをすればOK。
お子さまとホットケーキ作りをして、うっかり卵を落としてしまった…なんていう時にはぜひ思い出してくださいね。
床掃除は正しい順番と裏技でスッキリきれいに!
掃除機だけではホコリを舞いあげてしまう床掃除。
下記の順番を守って掃除すると、効率的にきれいにできますよ。
- ドライタイプのフローリングワイパー(細かなホコリの除去)
- 掃除機(大きめのゴミの除去)
- ウエットタイプのフローリングワイパー・水拭き(皮脂床の汚れの除去)
- 乾いた布で空拭き
掃除におすすめの時間帯や便利アイテムのアルカリ電解水など、ちょっとしたコツも使って快適な空間のメンテナンスを大切にしてあげてください。
ちなみに、掃除機の種類や選び方については、「掃除機の種類や選び方をご紹介!おすすめはどんな掃除機?」もご覧ください!
「はれ暮らし」では他にも、住まいや暮らしに役立つ情報をたくさん発信しています。
他のコラムもぜひ参考にしてくださいね。
- 記事を書いた人
- 神田 恵里 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
オーナー様にお会いし始めて 気が付けば15年が経ちました。暮しに少し寄り添わさせていただいて、『お役に立てているだろうか?』と思う日々です。
夏はガーデニング、冬はソーイングで楽しみますよ。今年思い切って新しくミシンを2台購入ました!