節水型トイレは詰まる?詰まりやすい原因と解決方法を解説!
掃除・お手入れ
#お手入れアイデア#トイレ#水回り#設備
はれ暮らし編集部2024.02.10
流す水量が少なく、環境にも家計にもやさしいとされる節水型トイレ。
近年の住宅では、ほとんどすべてのトイレが、流す水量が少ない「節水型」となっています。
節水型トイレの場合、基本的に「大」で流すことをおすすめしていますが、「それでは節水にならないのでは?」というオーナー様の声もよくお聞きします。
さらには「節水型トイレにしたら、詰まってしまうことが多くて」というお悩みの声も…。
「大」で流すことをおすすめする理由や詰まりと水量の関係、詰まってしまった時の対処法について、ご説明します。
節水型トイレは詰まりやすいって本当?節水型トイレの仕組みとは
節水型トイレは、水圧や水量、仕組みの違いにより、通常のトイレよりも詰まりやすいと言われています。
とはいえ、適切な使い方をすれば、詰まる確率を下げることができますよ。
節水型のトイレが少ない水量で済む理由は「構造上の工夫」。
従来型のトイレが便器のふちから下に向かって水を流していたのに対し、節水型では渦巻き状の水流を起こすことで水量を減らしています。
汚れが付着しにくいツルツルの便器素材の登場も水量削減の一因です。
少ない水量で効率よく流せるように工夫されているのが、節水型トイレなんですね。
1990年代以前のトイレが「小」で1回13~20Lの水を流していたのに対し、近年のトイレは「大」でも6L程度。
最新の機種では3.8Lというものもあります。
節水型トイレが詰まる原因は?
節水型トイレの仕組みが分かったところで、詰まりやすい原因を見ていきましょう。
これらの原因を把握して取り除くことで、詰まりのトラブルを避けることができますよ。
水量が少ない
節水型トイレの特徴でもある、水量の少なさ。
とはいえ、トイレは便器から配管を通じ、下水道へモノを流すのですから、どうしてもある程度の水量は必要なのです。
水量が少ないと、トイレットペーパーや流せるトイレクリーナーなどを流しきれず、結果的に詰まってしまう可能性があります。
トイレで水を流すと便器内からモノがなくなるため、私たちは「流れ去った」と思いがち。
ところが、常に小で流していると、水流が弱いため、流れ切らない汚物が配管のどこかで少しずつ少しずつ蓄積されていきます。
これが溜まっていくと、どこかの時点で「トイレが詰まった!」という事態になるのです。
「いつも大で流しては節水型の意味がないから、普段から小で使うようにしている」というオーナー様もいらっしゃるのですが、大でも十分節水になっています。
安心して大で流してください。
水に溶けないものを流した
大量のトイレットペーパーの塊やトイレクリーナーだけでなく、おむつやナプキン、ペットシーツや食品など、水に溶けないものも詰まりの原因になります。
また、トイレのお掃除シートは「流せます」と書かれている商品であっても、そのまま流すのはNGです。
ゴミ箱に捨てましょう。
ペットのふんをトイレに流すのも厳禁。
流れにくく、少量でも詰まりにつながります。
節水型トイレが詰まった時の解決策「スッポン(ラバーカップ)」
「気をつけてはいたけれど、詰まってしまった…」という場合に活躍するのが、ラバーカップ。
通称「スッポン」とか「パッコン」と呼ばれるものです。
ところでこのラバーカップ、節水型トイレには専用の形状のものが市販されているのをご存知でしょうか?
ゴム部分がお碗をひっくり返した形になっているのは、従来型のトイレ用。
節水型トイレの便器は従来型トイレの便器に比べて排水穴が小さいなど、構造が異なります。
そのため、従来型トイレ用のラバーカップではきちんと排水穴をおおえず、うまく機能しないのです。
ラバーカップ使用時の注意は「押す(はめ込む)ときにはあまり力を入れず、引くときに力を入れる」ということ。
押すのはあくまでも密着させるのが目的で、なかの詰まりが動くのは引くときの力によるものです。
何回か繰り返すことで、なかに詰まっているものが動いて、詰まりが解消されます。
押すときにあまり力を入れてしまうと、最悪、便器が破損することもありますので気をつけましょう。
ネット情報では、詰まりを解消する方法として「お湯を流す」「パイプフィニッシュなどの薬剤を使う」などが紹介されています。
しかし、管の奥でペーパーが詰まっているようなケースでは、これらの方法に効果があるとは考えられません。
熱い湯によって便器が破損する可能性やコーティングが取れてしまう可能性もありますし、やめておいたほうが無難です。
どうしてもダメな場合は、無理をせず、専門業者を利用しましょう。
費用はかかりますが、故障した部分の交換サービスなど、適切に対応してもらえるので安心です。
節水型トイレを詰まらせない!日頃注意するポイントとは
トイレが詰まってしまってから対処することも必要ですが、大切なのは日頃から詰まらないようにトイレを使うことです。
使用時に注意すべきポイントをチェックしていきましょう。
トイレットペーパーは大量に流さない
一度に大量にトイレットペーパーを使わないようにすることで、詰まりの原因を取り除くことができます。
流す量が多い時は数回に分けて流すことも大切。
正しく使えば詰まりを防ぐことができますよ。
少しでもペーパーを使ったら『大』で流す
詰まりを避けるために何より大切なのは「少しでもペーパーを使ったら『大』で流す」を徹底することです。
節水型トイレは「大」でも従来型に比べて水量が少ない設計です。
「小」や、最新のトイレで見かける「エコ」は、男性の小用などペーパーを使わない場合に限ると覚えておきましょう。
節水型トイレは正しい使い方で詰まるのを防ごう!
少ない水量でも効率よく流せるよう設計されている節水型トイレ。
水量が少ない分、従来型のトイレよりも詰まりやすいこともあります。
ですが、水に溶けないものを流さないようにしたり、トイレットペーパーも少しずつ流すなど、無理のない正しい使い方をすればつまりを防ぐことができますよ。
それでも詰まってしまったら、節水型トイレ用のスッポン(ラバーカップ)を使いましょう。
熱いお湯などを流して解決させるのは、コーティングなどを破壊してしまう可能性があるため、無理に直そうとせず業者に依頼するのもかしこい手です。
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- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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