部屋干しの臭い対策5選!原因や梅雨でもにおいをとる方法は?
掃除・お手入れ
#お手入れアイデア#マンション#一戸建て#夏#水回り#洗濯
中村亜矢子2024.02.10
湿気を含んでジメジメとした空気になる梅雨の季節。
雨が続けば洗濯物は室内干しONLYになり、そうなると気になるのが独特のあのイヤなにおい…。
どうすれば臭いをつけず、スッキリと乾かすことができるのでしょうか。
洗濯のコツ、干し方のコツを紹介します。
部屋干しの臭いの原因は?
思わず顔をしかめてしまう、部屋干しの臭いの原因。
それは、繊維に繫殖した雑菌やカビ、落としきれなかった皮脂汚れなどによるものです。
空気中に湿気が多い梅雨時期や、空気がこもりやすい部屋の中で洗濯物を干すと、乾くまでに時間がかかって雑菌などの繁殖が進み、臭いが発生してしまいます。
外に干すことができれば日光による消毒も期待できますが、部屋干しではそれもできません。
また、雨や汗で濡れたままの服を脱いでそのまま洗濯カゴや洗濯機に入れたり、洗濯が終わったのにすぐ干さずに放置するのも要注意!
洗濯物が濡れたままの状態で時間が経ってしまうので、これも臭いのもとになってしまいます。
部屋干しの臭いの対策は洗濯の仕方にあり!臭いをとる方法3つ
部屋干しの臭いを洗濯物につけないためには、汚れをしっかり取ってカラッと乾燥させることが大切です。
梅雨や室内など、湿気が溜まりやすい時期や場所でも臭いをつけない洗濯の方法をご紹介します!
洗剤の「溶かし込み」で、臭いのない洗い上がりに!
生乾きの洗濯物のイヤな臭いを消すための方法で、まず考えられるのは抗菌成分の強い洗剤を使うこと。
ですが、その分、洗濯物に残った洗剤成分による肌への刺激は強くなってしまいます。
おすすめしたい洗濯の裏技が、洗剤の溶かし込み。
洗濯機に洗剤と水のみを入れ、「洗い」機能で10分程度攪拌(から回し)し、その後で洗濯物を入れるようにする。
これだけで汚れ落ちも臭い落ちもまったく違うのです。
しかも柔軟剤なしでもふんわりした仕上がりに。
私も一度やってからは、もう溶かし込みなしには洗濯ができません。
オーナー様も皆さん「こんなに違うなんて!」と驚かれます。
「そのやり方では洗濯物の量に合わせた水量設定ができない」という方は、最初は少なめの水で溶かし込みをしておいて、洗濯物を入れる際に水を追加するのでも大丈夫です。
ドラム式洗濯機をお使いの方も、2リットルペットボトルなどに洗剤と水(お湯ならさらにベター)を入れて振り、よく混ぜてから洗濯機に入れればOK!
溶かし込みにこんなに効果があるということは、洗剤と洗濯物を同時に入れるやり方では、洗剤が溶けきれず威力を発揮できていないということになります。
粉洗剤だけでなく、液体洗剤の場合も同じ。
液体洗剤はドロッとして粘性が高いため、あらかじめ水とよく混ぜ合わせないとまんべんなく溶けきらないのでしょう。
残り湯を使うなら、入浴時に重曹かセスキを入れて一石二鳥
洗濯にお風呂の残り湯を使う場合には、お湯に重曹または少量のセスキ炭酸ソーダを入れるのがおすすめです。
どちらも皮脂汚れを落とす作用があり、入浴剤効果もあるので、入浴時にも皮脂汚れが落ちてスッキリする上、洗濯効果も高まります。
まさに一石二鳥ですね。
ちなみに、残り湯を使うのは「洗い」だけにして、すすぎは水道水で行ってください。
残り湯に限らず、小さじ一杯程度の重曹、セスキ炭酸ソーダ、過酸化ソーダ(過酸化ナトリウム)をプラスするのは、洗濯でおすすめの裏技です。
こちらも洗剤と一緒に「溶かし込み」をするといいですよ。
どれも100均やドラッグストアで簡単に入手できるグッズです。
まとめておきます。
- 重曹:皮脂汚れを落とす。防臭効果あり。入浴剤としても使用OK
- セスキ炭酸ソーダ:皮脂汚れを落とす。入浴剤としても使用OK(刺激が強いので控えめに!)
- 過酸化ソーダ:漂白効果あり。防臭効果あり。入浴剤としての使用は不可
洗濯に関わるものを清潔に保つ
洗剤の使い方以外にも、洗濯関連のものを清潔に保つことで、雑菌繁殖を抑えられます。
洗濯物を脱いだら除菌・消臭スプレーをしてから洗濯カゴへ
洗濯機に入れるまでの間に雑菌が繁殖しないよう、洗濯物をカゴに入れる前に、ファブリーズなどで除菌を。このひと手間で雑菌繁殖が抑えられます。
特にお風呂で使ったタオル類は雑菌やカビの温床になります。
濡れたまま洗濯カゴに入れないようにしましょう。
洗濯機自体の汚れにも注意して
内部にカビが生えた洗濯機では、洗濯物がキレイに洗えなくても仕方ありません。
1、2カ月に一度は洗濯槽もクリーニングを。
洗濯時に一緒に入れるだけで洗濯機を清潔に保てる「抗菌ビーズMAX」という商品もあります(約2年使用可で3,000円程度)。
部屋干しの臭い対策は乾かし方にもある!
洗濯で汚れをしっかり取って雑菌を抑えたら、次は乾燥した風にあてて早く乾燥させましょう。
臭いを付けない乾かし方と、洗濯物を干す場所のポイントもお伝えします。
洗濯物を干したら湿度を下げてから風を当てる
洗濯が終わったら、雑菌が繁殖する時間を与えずすぐに干すのが鉄則です。
「空気の通り道ができるように、洗濯物と洗濯物を密着させず隙間を作って」というのはよく言われることですが、通っていくのが湿った空気では洗濯物は乾きません。
干した直後は除湿機、エアコンのドライコースなどでまず湿度を下げ、その後に扇風機で風を当てるのがベストです。
次に個別の洗濯物の干し方です。
シーツは、竿が2本あれば、わたすように掛けて隙間を開けるとよいでしょう。
1本の場合、真っすぐ四角に掛けず、あえて斜めにずらしてかけ、外の空気に触れる部分を増やすと乾きやすくなります。
ワイシャツやポロシャツはエリを立てて、ボタンをはずし、ズボンやスカートは裏返して筒状に干します。
パーカーのフードは持ち上げて干しましょう。
フードの中に丸めた洗濯機ネットを詰めるとより乾きやすくなります。
洗濯物を干す場所にもコツが
洗濯物を干す場所についてもポイントを押さえましょう。
干すのに適した場所と適さない場所があります。
浴室は、洗濯物を干すのにベストな場所。
湿気の多い場所なので、乾燥のための機能がついています。
浴室乾燥機があれば、もちろんそれを使いましょう。
なくても換気扇を回して乾燥させれば、リビングまで湿気が広がってきません。
カーテンレールと和室には、洗濯物を干さない方が良いでしょう。
カーテンレールに干すとカーテンが湿気を吸ってしまいますし、和室だとふすまや畳が湿気を吸ってカビる原因になります。
オーナー様のお宅で、洗濯物を干した下に新聞紙を敷き、湿気を吸収させているのを拝見したことがあり、よい工夫だなと思いました。
寝具など大きい物の洗濯や洗濯物の量が多い時には、コインランドリーを利用するのもよい方法ですね。
はれ暮らしのこちらのコラムも参考にしてみてください。
ポイントを押さえて、梅雨を乗り切りましょう!
部屋干しの臭いをしっかり対策すれば梅雨でも快適に!
今回は、梅雨時期の部屋干しでも洗濯物に臭いをつけず、スッキリ乾かすための洗濯や干し方のコツをご紹介しました。
ポイントは、とにかく衣類に汚れを残さず、洗濯物が早く乾くようにすること。
洗剤は溶かし込みをしてから使って、風呂の残り湯なら重曹やセスキを入れましょう。
洗う前の洗濯物や洗濯機も清潔にすれば、雑菌やカビの繁殖を防ぐことができます。
洗濯が終わったらすぐに干し、乾燥した空気で乾かせるよう工夫しましょう。
洗濯機を干す場所にも注目です。
これらを徹底して、部屋干しの嫌な臭いから解放されましょう!
「はれ暮らし」では、他にも暮らしに役立つコラムをたくさんご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ジョンソンホームズ のオーナー様へ
ジョンソンホームズの住宅ではほとんどのお宅に洗濯物干し場や家事室があり、そこで洗濯物を干していらっしゃることと思います。
干すスペースが足りない場合「ホスクリーン」(室内用物干し竿のポール)などを後から取り付けることもできますので、お気軽にご相談ください(※)。
※ジョンソンホームズでお家を建てられたオーナー様に限ります。
- 記事を書いた人
- 中村亜矢子 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
音楽大好きです。聴くのも演るのも好き。生活に潤いと幸せをもたらす音楽はなくてはならないものです。人と話すのも好きで、ジョンソンレディとしてみなさまのお役に立てたら…と思っています。