ウォークインクローゼットを除湿!気になる夏場の湿気を換気しよう
掃除・お手入れ
#お手入れアイデア#収納#夏#暮らし方
佐藤 恵2022.07.29
春本番を迎えると、気持ちもどんどん明るく外へと向いて気持ちがいいですよね。
気温が上がるのは嬉しいけれど、「夏場になると、なんとなくウォークインクローゼットに湿気がこもっているような気がして…」というオーナーさまのお声も耳にします。
不快な湿気を追い出すにはどうすればよいのでしょう?
今回は、クローゼットに湿気が溜まる理由や除湿方法、万が一カビが生えてしまった場合の対処法などをご紹介していきます。
クローゼットの上手な使い方も合わせて参考にしてくださいね。
ウォークインクローゼットに湿気が溜まりやすい理由とは?
春から夏にかけては、気温と同時に湿度も上がる時期。
梅雨時期のじめっとした気候が気になりますよね。
それにともなってか、オーナーさまとの会話を通じ「ウォークインクローゼットに入ると、夏場は独特の湿気がこもっている気がする」というお声を耳にすることも…。いったいどのような対策をすればよいのでしょうか?
まずはクローゼットに湿気がこもる理由から見ていきましょう。
ほとんどの繊維に湿気を吸い込む性質があるため
綿をはじめ、ほとんどの繊維には水分や湿気を吸い込む性質(=吸水性、吸湿性)があります。
その性質のおかげで汗をかいても吸い取ってくれたり、雑巾として水拭きに使ったりできるんです。
その代わり、洗濯後にしっかり干して乾かしたつもりでも、実際にはまだ多少の水分が残っていることが多いのも綿の特徴でもあります。
布製品が集まるクローゼットのなかでは、衣類から発散された湿気がこもりがちということになります。
湿気の出口がなく「よどむ」傾向があるため
ほとんどの家庭のウォークイン・クローゼットは、出入り口が1つだけ。
日光による衣類の日焼けを防ぐ意味もあり、窓も付けない場合が大半です。
そのため一度入った空気・湿気の抜け道がなく「よどむ」状態になりがちです。
ウォークインクローゼットが建物北側にあることが多いため
家の間取りを考える時、家族が長く過ごす場所の陽当たりを優先する場合が多いもの。
そのため、単なる収納場所であるウォークイン・クローゼットは、建物北側となることがよくあります。
建物の北側で、かつ壁の向こう側に直接外気がある場合、室内の温かい空気が壁で冷え、じめっとした空気感や結露の原因となります。
特に「加湿器を置いた寝室」に隣接したウォークイン・クローゼットでは、かなりの湿度になることが考えられます。
ウォークインクローゼットの除湿方法はこれ!
ウォークインクローゼットに湿気がたまる理由が分かったら、次は対策です。
それぞれこんな工夫をすることで、改善できます。
衣類に入り込んだ湿気をできるだけ飛ばす
洗濯物の湿気をできるだけ減らすため、しっかり乾燥させてから収納すること。
生地の間に空気の通り道を作ることで、クローゼット内の湿度を下げましょう。
湿度を下げるのに効果的なのは、衣類を詰め込みすぎないこと。
吊るす収納の場合、服と服の間に手が入るくらいの隙間を作りましょう。
また、上着など一度着た服はすぐにクローゼットに納めず、風通しのよい場所で一晩乾かしてからしまいましょう。
特に雨や雪の日に着た服は要注意です。
クローゼットを換気する
クローゼット内に風を流し、空気をの流すことで、空気のよどみを防げます。
サーキュレーターや、扇風機で風を当てたり、入口に扉やカーテンがある場合は、週末だけでも開けて風を通しましょう。
結露はこまめにふき取る・除湿剤を置く
気温が上がる夏場には、結露の心配はありません。
湿気を取り除く工夫をしておけば安心です。
湿気を取り除く際は、除湿剤や除湿機を使用します。
置くタイプの除湿剤使用時には、倒れて水がこぼれないよう注意しましょう。
冬場、クローゼット内が結露した場合にはこまめにふき取ってください。
身近なアイテムで除湿剤を作る
市販の除湿剤を使うのもいいですが、身近なものを使っておしゃれな除湿剤を作ることもできるんですよ。
私のとっておきの「手作り除湿剤」をご紹介します。
それは重曹!
重曹には湿気を吸い込んで閉じ込める性質があるため、除湿剤として使うことができるのです。
インテリアとしても使えそうな容器に重曹を入れてクローゼットに置けば、お洒落な除湿剤の出来上がり。
お気に入りのアロマオイルを垂らして使うのもおすすめですよ。
重曹は100均、ホームセンターでも購入でき、残ったものは掃除、入浴剤としても使えます。
ぜひ試してみてくださいね!
手作りパッケージに入れて、こんなふうに使ってます。
かわいい容器に入れると、見えるところに置いといても気にならないですよ。
紙製の収納は除湿シートと一緒に使う
「バンカーズボックス」と呼ばれる、紙製の収納ボックスが流行っているようです。
シンプルで洒落たデザインのものが多いのですが、紙はとても湿気を吸い込みやすい素材なのであまりおすすめできません。
使う場合には、底に除湿シートを敷くようにしましょう。
また、布団をクローゼットの床や棚に直に置いているのを見かけることがありますが、これはNG。
下にスノコを敷くなどして、空気の層を作りましょう。
最近では軽いプラスチック製スノコが1000円程度で手に入ります。
ウォークインクローゼットのカビ対策
湿気対策と同時に気を付けておきたいのが、ウォークインクローゼット内のカビ対策です。
カビの予防法と、それでも万が一カビが生えてしまった時の対処法をご紹介します。
湿気とホコリに注意してカビを予防
カビは湿気とホコリが大好きです。
上着類は一晩乾かして湿気を取り除くのに加え、外出から帰ったらブラシなどでホコリを落としておきましょう。
花粉症の予防にもなります。
また、クリーニング店から戻った衣類にかかっているビニール袋は、カビの元になるので外しましょう。
湿気をこもらせる原因になります。
ホコリが気になる方は100均などでも売っているカバー用の不織布を利用してください。
もしもカビが生えてしまったらどうする?
もしもウォークインクローゼットの床や壁にカビが生えてしまった場合は、塩素系洗剤で拭きとって除菌をする必要があります。
その後、お風呂掃除(ピンク汚れ除去)のコツでも紹介した「パストリーゼ77」を乾いたタオルに吹きかけ、しっかりとカビを取り除きましょう。
パストリーゼ77は、カビ予防にも効果抜群です。
ウォークインクローゼットの除湿で快適なお部屋に
湿気が溜まりやすいウォークインクローゼット。
除湿のポイントは、服や収納グッズから湿気をなるべく持ち込まず、こまめに換気したり除湿剤を置いて湿気を取り除くことです。
カビ予防のために、湿気だけでなくホコリにも注意が必要。
もしもクローゼット内にカビが生えてしまったら、塩素系洗剤で拭きとって除菌してくださいね。
空気がジメジメとした梅雨の時期でも、不快感なく収納スペースを使えるよう、こまめなお手入れをしていきましょう!
「はれ暮らし」では、他にも住まいと暮らしをより快適にするコラムをたくさんご紹介しています。
ぜひ参考にして、住まいをもっと楽しんでみてくださいね!
- 記事を書いた人
- 佐藤 恵 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
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