お風呂掃除を簡単にする毎日のコツは?ストレスフリーな方法をご紹介
掃除・お手入れ
#アイテム#お手入れアイデア#お風呂#マンション#一戸建て#暮らし方#水回り#設備
眞鍋 美沙2023.04.07
一日の疲れを取るバスタイム。より快適に過ごすためにもお掃除は欠かせません。
とはいえ、浴室の床や鏡、浴槽、洗面器など、きれいにしなければならない箇所が多く、どうも面倒で…というオーナー様の声をよく耳にします。
さらに、皮脂汚れに石けんカス、水垢など、汚れの種類にもさまざまなので、効果的な掃除の分からないというお声も。
どんなことに気をつければ、より簡単ラクラク・気軽にキレイな浴室をキープできるのか、基本的な考え方とちょっとしたコツを紹介します。
毎日「中性洗剤」だけでのお風呂掃除では、汚れを落とすのは難しい
日常用に最もよく販売されている浴室用洗剤の説明書を見ると、多くの商品に「中性洗剤」と表記されています。
中性の洗剤はオールマイティに使え、大理石など特殊な素材でない限り、傷をつける心配はありません。
その分、作用がマイルドで、時々意識的に大掃除しないと少しずつ汚れが溜まっていくことに…。「こすり洗い不要。スプレーだけでOK」と書かれたものであっても、最低限、スポンジで軽くこするなどした方がよいと思います。
お風呂掃除のコツはアルカリ性の汚れか酸性の汚れかを判断!
「なんとなく、落ちずに残っている汚れが気になる感」を感じた時には、汚れの性質がアルカリ性か、酸性かを考えてみてください。
では多くのオーナー様もお悩みの、主な浴室の憎っくき敵(汚れ)、「水垢」「湯垢」「皮脂汚れ」「石けんカス」!これらは酸性とアルカリ性、どっちでしょうか。
答えはこちら!
- 金属部分や鏡などにつく水垢=アルカリ性の汚れ
- 浴槽や洗面器などにつく湯垢、皮脂汚れ=酸性の汚れ
- 床や壁、排水溝、洗面器などにつく石けんカス=酸性の汚れ(条件によって異なる場合もあります)
さて、なぜ汚れの性質が重要かと言えば、洗剤選びに影響するからです。
実は、汚れを落とすには場所によってアルカリ性の汚れには酸性洗剤、酸性の汚れにはアルカリ性洗剤というように、反対の性質の洗剤を使うとより効果的。汚れの落ち方が全然違います。
アルカリ性、酸性ともいろいろな洗剤が市販されていますが、私のお薦めはこちら。
- 酸性洗剤には「クエン酸」
- アルカリ性洗剤には「セスキ(セスキ炭酸ソーダ)」「重曹」
これらは合成界面活性剤を使わない環境にやさしい洗剤。
食品や入浴剤にも使われるなど安全性も高く、100均やドラッグストア、ホームセンターで簡単に手に入ります。
お風呂掃除を簡単にする「ひと手間」とは?
★ 入浴剤の主成分としても使われる重曹。湯船にお湯を張る時に、重曹を一つまみ入れると皮脂をすっきり落としてくれる入浴剤になり、かつ、掃除の時に湯垢・皮脂汚れが落ちやすくなる効果も。入浴後に重曹を小さじ1杯程度追加し、洗面器やオモチャなどを一晩つけておけば、翌朝は水ですすぐだけでOK。
★ 蛇口や鏡の水垢が気になる時は、キッチンペーパーにクエン酸を溶かした水を染み込ませて「パック」をして、しばらく放置。汚れが落ちたら水ですすいで。
★ シャワーヘッドの水垢は、洗面器にクエン酸を溶かして浸け、しばらく放置。汚れが落ちたら水ですすぎましょう。
ただし、酸性・アルカリ性の洗剤は、そのままにしておくと金属を腐食して傷つけることもあります。
使用後は必ずしっかりと水で洗い流すようにしてください。特にクエン酸は要注意!
お風呂で気になる「ピンク汚れ」の掃除!コツはカビを徹底的に除去
もうひとつ、お風呂の汚れで多いお悩みが頑固な「ピンク汚れ」。
これはロドトルラというカビ(酵母)の一種で、水分があるところにはどこにでも発生し、放置すると黒カビになってしまいます。
対策はとにかく、水分を残さないこと。浴室の床、天井、壁はバスタオル、ペーパータオル、スクイージーなどで取り除きましょう。これをしないと、さらなるピンク汚れの原因となり、お風呂に入るたびに天井からカビの胞子が降り注ぐことに…。
カビ退治に使うのはアルコール系洗剤。お薦めは「パストリーゼ77」という洗剤で、ネット通販が入手しやすいと思います。
口にしても安全なので、例えば、ジャムを手作りした時に、容器に詰める前に容器の縁を拭いて消毒、という使い方もできます。入浴後、水分を取り除いた後にパストリーゼ77をスプレーすると、ピンク汚れが予防できますが、フローリング、ゴム、樹脂には使えないので、浴室ドアのパッキンなどにかからないよう注意してください。
黒カビになった場合は、すでに床や壁に根っこを生やしてしまっているので、カビキラーなどの塩素系スプレーで取り除くしかありません。
カビが好むのは高温多湿!ピンク汚れ予防策
ピンク汚れ予防にはとにかく水分をなくすこと。
とはいえ、家族が続けてお風呂に入る場合、一人入るごとに水分を拭き取るというわけにもいきませんよね。カビが好きなのは高温多湿。温度と湿度、両方が無理ならどちらか一つだけでも取り除く工夫をしてみましょう。
入浴後、浴室内をサッとシャワーで流すときに、最後、冷水にして浴室内の温度を下げるだけでもカビ予防には効果があります。
また、入浴後は忘れずに、2、3時間くらいは換気扇を回しましょう。浴室内と同時に、換気扇内に入り込んだ湿気も外に追い出すためです。
最近は、シャンプーボトルを吊り下げるフックやS字フックに引っかけられる洗面器、引っかけ収納ができるスポンジも登場しています。棚などに直置きせず、接触面を作らないことも、水分を残さないために効果的です。
避けてほしいのは、ダイヤモンドクリーナーなどの研磨剤。曇り止め加工やコーティングをはがしてしまう場合があります。
毎日のお風呂掃除を簡単にするコツまとめ
では、まとめましょう!
洗剤選びのコツ
★ 水垢→酸性洗剤で落とす(おすすめはクエン酸)
★ 湯垢・皮脂汚れ→アルカリ性洗剤で落とす(おすすめはセスキ、重曹)
★ 石けんカス→酸性洗剤で落とす(おすすめはクエン酸。使用している石けん・ボディソープほか、条件によって異なる場合もあります)
掃除の前のひと手間
★ 湯船にお湯を張る時に、重曹を一つまみ入れる
★ 洗面器やおもちゃは入浴後に重曹を小さじ1杯程度追加して一晩つけておく
★ 蛇口や鏡の水垢はクエン酸を溶かした水を染み込ませたキッチンペーパーで「パック」し、シャワーヘッドの水垢は洗面器にクエン酸を溶かし浸けて放置
※どちらも、しっかりすすぎましょう
ピンク汚れ対策
★ こまめに水分をふき取る。特に天井に水滴を残さない。
★ アルコール系洗剤で掃除をする。
カビ対策の掃除を簡単にするためのコツ
★ 入浴後、浴室の床・天井・壁に冷水シャワーをかけてサッと汚れを落とす。続けて人が入る場合でも、一人入り終わる都度、最後に冷水をかけて温度を下げる。
★ 入浴後は換気扇を回し、浴室内・換気扇内の湿度を追い出す。
★ 浴室グッズは吊り下げ収納がおすすめ。床や棚との接触面を作らない。
お風呂掃除前に仕様説明書の確認も!毎日汚れを溜めないのが大事
最後に。
それぞれのおうちごとに「浴室換気扇の取り外し」「浴槽のエプロン」「浴槽のポップアップ栓」などの取り外しができるかできないかは異なります。「できるはず!」という思い込みで力任せに外すと、大掛かりな修理が必要になることも。
住宅引き渡し時に説明書が渡されているはずなので、一度はしっかり読んで、できる・できないの確認をしておくと安心です。
面倒に感じがちなお風呂掃除ですが、基本は「汚れをためない」、つまり汚れがついたらすぐに落とすこと。
お風呂上りに少しずつ、できること、気づいたことをしていくと汚れを貯めずに済むと思います。
ぜひ、毎日のお風呂掃除を簡単にするために実践してみてくださいね♪
「The JOHNSON STORE」でも、暮らしに役立つお掃除グッズや様々な生活雑貨を取り扱っています。
札幌市電通り沿い(西6丁目)にありますので、ぜひ一度お立ち寄りください♪
- 記事を書いた人
- 眞鍋 美沙 ジョンソンホームズ メンテナンス部 ジョンソンレディ
友達とランチや飲みに行ったりしますが、一番幸せを感じる時間は、娘と夕食を作りながら、くだらない話をしている時でしょうか…笑 おうちのお困りごとなど、なんでもご相談ください!