分譲地のメリット・デメリットは?既存の土地と比較して選ぼう!

家づくり

#物件・土地探し

はれ暮らし編集部2021.06.08

土地には分譲地(造成地と既存の土地の2種類があることをご存知ですか?

 

一般に土地探しサイトなどを閲覧していると、圧倒的に既存の土地の方がたくさん出てきます。

それもそのはず、こうした既存の土地は、仲介業者さんや売主さん買主さんの間で常時取引されているからです。

 

一方で、開発が必要な分譲地は、完成前に一定期間販売が行われるだけなので、チャンスがそれほどありません。

情報も、ネットなどに載るようになったときにはすでに残りわずか、ということが多いです

 

では、いったい自分にとってはどちらの土地の方がいいんだろう?という方に、今回は両者の特徴と、家族会議での選び方をお教えします!

 

 

分譲地とは?既存の土地(宅地)との違い

分譲地とは、新しく宅地用として整備された土地のこと。

畑や山林など、もともと宅地でなかった場所を、不動産会社などが造成・区画整理して販売している土地を指します。

 

一口に分譲地と言っても、区画によってその規模はさまざま。

大規模分譲地では100区画以上が造成され、ニュータウンのようにひとつの新しい街を形成している場所もあります。

 

大規模分譲地は特徴的なコンセプトを設けた街づくりをしている場合もあり、緑が豊かな街、子育てしやすい街など、単に土地を購入するだけでなく、暮らしたい環境も選ぶことができます。

 

ちなみに、札幌市内では大規模な造成計画があまりなく、分譲地自体が多くありませんが、2021年6月現在は「グリーンタウン西野」「ウィズランド平岡」などの分譲地があります。

 

 

一方、既存の土地(宅地)とは、何年か前にすでに造成された土地や、以前に住んでいた人がもう住まなくなった土地のことです。

土地の内容を区分する「地目」で「宅地」として定められており、その土地に家を建てることができます。

 

 

分譲地のメリット・デメリット

分譲地と既存の土地には、それぞれメリット・デメリットがあります。

土地の特徴によって自分の理想の住宅に合う、合わないがあるため、しっかりと比較して選ぶことが大切です。

 

まずは分譲地のメリットとデメリットをそれぞれチェックしていきましょう。

 

メリット① 比較的安価で購入できる

分譲地は不動産業者が土地をまとめ買いし、分割して販売しているので、比較的安く購入することができます。

また、家を建てる際は、他の住宅と同じ建築資材を使えばまとめて仕入れることができるため、費用の削減ができる可能性も。

 

購入する土地に高低差が少ないので、無駄な工事費用が発生しないのも大きなメリットですね。

 

質を落とさずにコストをカットし、いい土地や住宅を手に入れやすいのが分譲地の大きなメリットです。

 

メリット② ご近所付き合いがしやすい

特に新しい分譲地では、比較的同世代の家族が多い傾向があります。

そのためご近所付き合いがしやすく、子ども同士で友達も作りやすい環境だと言えるでしょう。

街全体がまっさらな状態からスタートするので、隣家とのトラブルも比較的少ないです。

 

メリット③ インフラが整備されている

既存の土地だと、水道やガス、電気や下水などライフラインがなければ買い手が費用を負担して整備を行わなければなりません。

 

その点分譲地では、宅地内に水道管が入っており、ライフラインはすでに整えられているため、余計な手間やコストがかかることもなく安心です。

 

メリット④ 街並みがきれい

分譲地では、開発段階から計画性を持って街づくりが進められるケースが多いです。

公園やスーパーなどの生活に必要な施設があったり、緑が多くレンガ造りなどおしゃれな道路や建物が並ぶなど、地域全体の景観も統一感があり美しく、住みやすい環境です。

 

デメリット① 交通の便が悪いことがある

特に大規模な分譲地は郊外にあることが多く、公共の交通機関を利用する際には最寄り駅までのアクセスが悪いこともあります。

新規の分譲地であれば学校や病院などは比較的近くにあることが多いですが、駅や市街地などへの距離や移動手段などはチェックしておきましょう。

 

デメリット② 希望の間取りで建築できない可能性も

分譲地はそれぞれの区画の広さや価格が平均的になるように販売されいてるケースが多いため、庭を広くしたいなどといったこだわりには対応できない場合もあります。

 

また、一定期間の間で、指定の建築会社しか家を建てられない「建築条件付き土地」であれば、注文住宅でもデザインや設備が似た住宅が周囲に多くなることも。

すでに施工を依頼したい住宅会社が決まっている場合や、細部までこだわって住宅を建てたいという場合には、注意が必要です。

 

また、分譲地の造成期間中は住宅の建設ができないため、早めに土地を選んで購入しても、実際に住めるまで時間がかかることもあります。

 

 

既存の土地のメリット・デメリット

分譲地に対して、既存の土地のメリットとデメリットも確認していきましょう。

 

メリット① 交通の便がいい場合が多い

既存の土地は、駅チカ物件など、利便性が良い地域が多いです。

基本的に交通の便がいい場所から住宅地が開発されるため、昔からある住宅地は駅やバス停、主要道路に近い傾向があります。

 

車を持っていない、通勤や通学のために毎日電車やバスを利用するという場合には、既存の土地を選ぶメリットは大きいでしょう。

 

メリット② 街の様子が事前に分かる

新しい分譲地にはこれから住民が集まり住宅が建つため、近所にどんな人が住むのか分からないという心配があります。

その点、すでにある住宅地では見学時から近所の様子やそのエリアの様子を知ることができるため、安心して土地を選ぶことができます。

 

また、子どもを転校させたくない場合でも、現在の学区内で探すことができたり希望のエリア内で探すことができるのも既存の住宅地のメリットと言えます。

 

デメリット①コミュニティに馴染めないことも

既存の土地には古くからのコミュニティが形成されていることも多いです。

独自のコミュニティがある場合は、馴染むまでに時間がかかったり、ご近所トラブルが起こることもあります。

 

デメリット② 子どもに同年代の友達ができにくいエリアもある

子育て世代の場合は、自分たちよりも年代が高い家族が多く住む住宅街では同年代の友達を見つけるのが難しいケースもあります。

 

その場合、さまざまな年代の方と小さなうちから触れあう機会は作りやすいですが、近所の友達を作る機会は減ってしまうかもしれません。

 

デメリット③ 費用が高くなる傾向がある

既存の土地では、土地の価格が分譲地よりも高価なことが多いです。

 

また、多くの場合で不動産仲介会社などを通して契約を交わすことになるため、仲介手数料が必要となります。

水道管などのインフラが整っていなかったり老朽化している場合には、整備や改修工事のために追加で費用が必要になるケースもあります。

 

 

分譲地と既存の土地はどっちにする?優先順位の決め方

それぞれメリットもデメリットもある、分譲地と既存の土地。

では、どうやって自分たちにとって「いい土地」を決めたらいいのでしょうか?

 

そんなときは、家族でじっくり話し合うに限ります。

こればっかりは、近道はありません。

しっかり相談しましょう。

 

優先順位を決めるのは難しいですが、次の方法などを参考に優先順位を考え、自分たちにぴったりの土地を見つけてください。

 

①まずはご夫婦別々に、どんな暮らしがしたいのか、思いのままに書いてみる

この時のポイントは、お金のことを気にしないことと、相手の希望を見ずに書き出すことです。

②ご夫婦で、互いに書いたものを見せ合う

③重なった項目、自分のここだけは譲れない項目、をピックアップする

④③であがった項目から、ご夫婦の優先順位を整理する

ランキング形式にするとわかりやすいです!

⑤ベスト3に当てはまったものが、あなたの土地選びの基準となる重視ポイントです!

 

これで、あなたにぴったりの土地を探す条件が整いました。

あとは、条件にあう土地を探すだけです。

 

 

分譲地と既存の土地のメリット・デメリットを知って選ぼう

分譲地とは、もともと宅地でなかった場所を、新しく不動産会社などが開発して販売する土地のこと。

比較的安価でインフラが整備されたきれいな街に住めることや、ご近所付き合いもしやすい環境がメリットです。

その反面、郊外だと交通の便が悪かったり、希望の間取りに建築できない、住むまでに時間がかかるなどのデメリットもあります。

 

また、既存の土地は交通の便が良く、街や近所の人の雰囲気があらかじめわかっていることなどがメリット。

デメリットは、すでにあるコミュニティに入りにくかったり、年の近い子どもが少ない場合は友達ができにくいこともあることです。

 

どちらもメリット・デメリットがあるため、自分たちの理想の環境の条件に優先順位を付けることが大切です。

上記を参考にしながら、ぜひご家族でマイホームについて語り合う時間を作ってみてくださいね。

 

 

「はれ暮らし」では他にも、土地選びや家づくりに役立つコラムをたくさんお届けしています。
ぜひ参考にしてくださいね。

 

記事を書いた人
はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ

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