中古住宅購入後のトラブルはどう対応する?回避するための注意点も
家づくり
#中古住宅#物件・土地探し
はれ暮らし編集部2021.01.12
近年、中古物件が人気を集めています。
最近では、リフォーム前提で中古物件を購入する人も目立ってきました。
しかし、古いということは、入居後しばらくしてからトラブルが発生するのでは?と心配な方も多いのではないでしょうか。
今回は、中古をご検討する際に役立つ中古住宅のメリット、デメリットやよくあるトラブル例、購入時注意すべきポイントなどについて解説します。
中古住宅のメリット・デメリット
まず、新築住宅ではなく中古住宅を購入するメリットはなんでしょうか?
デメリットも知って、中古住宅について知識を深めましょう。
中古住宅のメリット
中古物件購入の大きなメリットの一つが、新築住宅と比べ一般的に価格が安いことです。
価格が安ければ、その分住宅ローンの借り入れを抑えることが出来るので、短い期間でローンを返済することも可能です。
そうした面もあり、新築住宅よりも中古住宅の購入者の年齢はやや高くなる傾向にあります。
同じエリアで探す場合に、新築よりも物件数が豊富なことも中古住宅のメリットです。
親との近居や子供の学校、勤務先といった理由で、特定の地域で新築住宅を探す場合物件数に限りがあります。
中古なら、エリアを限定して探すことも可能です。
また、完成している建物を見た上で選べることもメリットです。
日当たりや眺望などは、図面を見ただけではイメージしにくいものです。
実際に中を見学することで間取りや明るさなども確認できます。
中古住宅のデメリット
中古のデメリットは、建物の経年の老朽化や設備の消耗が少なからずある点です。
特に築年数が20年~30年を超えるような古い建物は、キッチンや給湯器などの付帯設備だけでなく、建物の腐食や雨漏りなども起こっている場合があるので、注意が必要です。
耐震性や、構造や設備の水準も新築住宅と比べると、劣る場合が多く断熱性能なども異なります。
水回りなどの設備は、リフォームによって交換は可能ですが、中古マンションの建物構造などは変えられないものなので、耐震性がしっかりしているかは確認したいところです。
中古住宅購入後のトラブルで多いものは?
中古住宅は、入居後にトラブルが発覚することも少なくありません。
よくあるトラブルにはどんなものがあるか見ていきましょう。
設備が古くて壊れた
中古住宅の設備などは老朽化していることもあり、購入後に故障することも。
新築住宅の場合、売主である不動産会社の主要な構造や設備に対して保証期間が設けられています。
しかし中古住宅の個人間での売買契約の場合、保証がない場合や、あっても期間が短いケースが大半です。
雨漏りやシロアリ被害
住宅の老朽化によって、雨漏りなど建物の腐食やシロアリ被害などが進んでいる場合もあります。
特にシロアリの被害については補修費用もかさむため、このようなトラブルは防ぎたいものです。
耐震性に不安がある
昭和56年6月1日より前に建築確認を取得した建物は、今の基準と異なる旧耐震基準で建てられているので、建物によっては耐震性が脆弱な場合もあります。
日本では地震への対策は欠かせないものですので、購入前にしっかり確認しておくことが大切です。
中古住宅購入後のトラブルを防ぐための注意点
中古住宅を購入する際には、トラブルを回避するためにも下記のポイントに注意しましょう。
既存住宅瑕疵保険に加入しているかチェック
既存住宅瑕疵保険とは、住宅に瑕疵(かし)や欠陥があった場合、その修補のための費用を補填する保険です。
不動産の売主には瑕疵担保責任があり、契約書で取り決めた期間内に住宅に隠れた瑕疵があった場合、売主は賠償義務を果たさなければなりません。
不動産会社によっては独自の瑕疵保証制度を用意している会社もあるため、保証制度の有無は確認しましょう。
※「瑕疵担保責任」は2020年4月の法改正によって、「契約不適合責任」という用語に変更となっています。
インスペクションを活用
中古住宅の購入前に建物状況調査(インスペクション)をするのも有効な対策です。
インスペクションでは、専門家に不動産の不具合の状況などの調査を依頼し、欠陥の有無や修補すべき部分などを診断してもらうことができます。
このインスペクションを活用して、水漏れや雨漏り、シロアリ被害などの状態を事前にチェックして購入を判断しましょう。
耐震性をチェック
中古住宅で確認したいのが建物の耐震性です。
建築確認取得日が、昭和56年6月1日以降かどうかをまず確認しましょう。
旧耐震の建物の場合、耐震診断を行っているかどうか確かめる必要があります。
もし耐震診断が行われていない場合は、耐震性が大丈夫かどうかを専門家に見てもらいましょう。
設備が使えるかをチェック
キッチン・浴室など水回りやクロス、床などの傷みがありリフォームが必要な場合は、
事前にリフォーム業者に相談して見積もりをとることをおすすめします。
給湯器・ガスコンロなどの主要設備の製造年月日も確認しましょう。
10年から15年程度が耐用年数の目安ですので、稼働していたとしても近いうちに更新の可能性が大きいです。
税制などの優遇対象になっているかチェック
新築住宅が税制等の優遇措置が大きいのに対し、中古住宅では優遇措置の要件を満たさない場合もあります。
住宅ローン控除や住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税措置などの制度利用を前提に検討している方は注意しましょう。
中古住宅は、過去の修繕履歴などでも住宅としての価値が大きく異なります。
後で後悔しないためには、しっかりと今の状態を確認して選ぶことが大切です。
中古住宅購入後のトラブルをチェックして防ごう!
中古住宅には、価格が安い、物件数が多いなどのメリットもありますが、同時に老朽化が進んで設備が壊れやすかったり、耐震性などに問題があるなどのデメリットもあります。
購入後によくあるトラブルとして、設備が壊れることや、雨漏りやシロアリの被害、耐震性への不安などが挙げられます。
こういったトラブルを回避するためにも、既存住宅瑕疵保険に加入したり、購入前にインスペクションを行う、税制の優遇条件をチェックしておくなど、対策を行いましょう。
はれ暮らしを運営しているジョンソンホームズでも、たくさんの中古物件調査を行ってきました。
しかし、たとえ築年数が浅い物件でもほとんどのお客様がなにかしらのリフォームやリノベーションをご希望されます。
つまり、リフォーム工事をしなくても入居できるような築浅の高額な物件を探すよりも、築年数が古くてお買い得な中古物件をリフォームする方が多いです。
ただ、古い中古物件の場合はプロの調査が重要になってきますので、不安なことがあればお気軽にご相談くださいね!
- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
すべての人が自分らしい暮らしを楽しめるアイデアをご紹介しています!