ペット可とペット禁止。どこまでが中古マンションで許される?
家づくり
#ペット#マンション#中古住宅#内装#物件・土地探し
はれ暮らし編集部2020.02.13
中古マンション購入時、ペットを飼いたい方は増えています。
一軒家ならともかく、中古マンションでペット飼育可能な物件を探すのはなかなか大変。
今回はペット飼育可のマンション探しのコツや、ペット可物件でのルールをまとめます。
【目次】
- 「ぺット可」「ぺット禁止」の決まりがある理由
- 「ペット可」と「ペット禁止」の許容範囲はどこまで?
- ペット可でも不安?ペット共生型マンションという選択肢も
- ペット可マンションはリフォームでさらにペットに優しく!
1. 「ぺット可」「ぺット禁止」の決まりがある理由
新築マンションはペット飼育可能な物件がほとんどですが、中古マンションでペット可物件を探すのは大変です。
ペット禁止と定められる理由としては「近隣住民とのトラブルを避けるため」といった理由が多く聞かれます。
鳴き声やにおい、人によってはアレルギーが出るなど、様々な人が暮らす集合住宅ではペットはトラブルの元になりやすいのです。
賃貸での場合は「物件の価値を下げないため」というのも理由の一つになっています。
お部屋にペットによる傷やにおいが付くと、修繕費用がかかったり、次に住む人が見つかりにくくなったりするためです。
そして中古マンションの場合は、また違う理由も。
「購入」するのだから、ペットを飼う飼わないは自由なのでは?と思われる方もいるかと思います。
ですが「昔はペットをマンションで飼うことが一般的ではなかったから」という理由でペット禁止の中古マンションも多くあります。
中古マンションは、建築時点では多くの物件がペット飼育不可だったのです。
その名残りで、今でもペット禁止とされている例が多いというわけです。
こうした事情から、ペットオーナー様は新築マンションのほか、中古や新築の戸建てを購入されたり、戸建て賃貸を検討される方が多いです。
とはいえ、中古マンションでペット可物件がないわけではありません。
探しやすい築年数の目安は、築10年くらい。
新しい物件であるほどペット飼育可能な物件が増えるためです。
ただし、築が浅くなるので購入金額は高くなります。
築10年以上、特に2000年以前はより条件が厳しくなるため、時間をある程度かけて物件探しをしましょう。
購入価格は下がりますので、設備のリフォームでペットにあうお家に変えてあげるといいでしょう。
中古マンションでペット可、としているところの中には、もともと不可だったものを時代の流れに合わせて変えた物件もあります。
こうした物件の場合、設備がペット向きでなかったり、住民の理解が不十分だったりでトラブルになることもあるので、購入時は注意しましょう。
2. 「ペット可」と「ペット禁止」の許容範囲はどこまで?
ひとくちにペットが飼えるとは言っても、その内容はさまざまです。
基本的には、最初に購入を希望するマンションの管理規約や細則を確認しましょう。
ペットに関するルールが詳細に記されています。
また細則は年々更新されていくので、最新のものを見せてもらうのがベストです。
一般的に規約で定められることの多い項目としては、以下のようなものがあります。
- ペットの種類
- 頭数
- バルコニーや廊下などの共用部での扱い方
- 予防接種の義務
- 他住民との接触について
ペットの種類に関しては、犬については大型犬は認められないところが多く、小型犬と指定されていることが多いです。
また、脱走した場合に危険な生き物(ヘビなど)は許可されない場合もあります。
ペット可だから大丈夫と思わず、しっかりと確認を取るようにしてください。
飼育頭数についてもたいていは2頭まで、など制限があります。
共用部である廊下は抱っこで移動する、ベランダやバルコニーでシャンプーやブラッシングなどのお手入れをしない(周囲の住戸へ影響があるため)、などもよく見られるルールです。
管理規約については、閲覧を制限している管理組合もあるため、仲介してもらう不動産会社に頼んで見せてもらう(コピーなどをもらえる場合はもらう)ようにしましょう。
不動産会社には、前もって自分が飼いたい動物の種類や頭数を伝えておくと物件探しがスムーズに進みます。
ではペット禁止の場合は、どんな小型の生き物でも飼うことができないのでしょうか?
そう問われれば、答えはNOです。
犬や猫は飼えませんが、床や壁に傷を付ける恐れがないペット、においの発生しないペットであれば許可される場合もあります。
例としては、魚、亀(水槽で飼えるくらいの大きさのもの)、昆虫、小鳥(ケージ内で飼えるもの)、ハムスターなどが挙げられます。
熱帯魚などの魚は比較的許可が取りやすいことが多いですが、小鳥やハムスターとなると認められないことも。
しっかりと事前に確認を取ることが大切です。
ペット可の物件もペット禁止の物件も、ここまでなら大丈夫だろうと自己判断せず、まずは管理会社や大家さんに確認しましょう。
3.ペット可でも不安?ペット共生型マンションという選択肢も
ペット可であっても、細かく決まりがあったり、中には動物が苦手な人も住んでいて気を使う…なんだか落ち着かないなと感じる方もいるかもしれません。
そんな方には、ペット共生型マンションという選択肢もあります。
ペットと暮らすことをより進んだ形で受け入れるマンションで、ペット共生型、もしくはペット専用マンションと呼ばれたりもします。
「ペット可」との大きな違いは、ペット用設備の充実です。
共用部に洗い場があったり、ドッグランやグルーミングルームなどのお手入れ用スペースがついている物件が多いですね。
これに加え、ペット同乗ボタン付きエレベーターも普及してきています。
エレベーターにペットと乗っている場合に、ボタンで各階にお知らせできる機能で、ペットと同乗したくない人はこれを確認することで避けることができます。
「ペット専用」マンションなどになると、大型犬の飼育が可能など、より広くペットと暮らすことを認めてくれるところが多いようです。
ペットを飼うことが前提のマンションなら、愛するペットと安心して入居できますよね!
4.ペット可マンションはリフォームでさらにペットに優しく!
築古の中古マンションでペット可の物件には、ペット共生型マンションのような充実の設備はありません。
ただ、室内に関してはペット向きにリフォームすることが可能です。
ペットの足に優しい滑りにくいフローリングや、匂いがつきにくい壁紙、キャットウォークやペット用の建具などを採用することで、一緒に暮らしやすいおうちづくりができます。
電気配線まで変える場合は、ペットにいたずらされにくい位置にコンセントをずらしたり。
防音にこだわることで近隣トラブルを避けることもできますね。
間取りまで変える場合は、玄関横に足洗い用のスペースなど、お手入れスペースを設ける方も多いです。
築古のマンションだから、と我慢するのではなく、ペットと暮らしやすい快適なおうちにしていけるといいですね。
ジョンソンホームズ のリフォーム事業部では、これまでペット可物件のリフォーム・リノベーションをいくつも手がけています。
マンションでペットと一緒に暮らしたい、ペットに優しいリフォームをしたい方はぜひ一度、ご相談くださいね!
- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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