新築の外構工事の費用、相場はどのくらい?費用を抑えるポイントも
家づくり
#お金のこと#一戸建て#庭#新築の家づくり
はれ暮らし編集部2021.08.24
家を新築する際、忘れがちなのが外構工事。
外構とは、家の外回り全般のことを言います。
「家はできあがったのに、玄関や庭などの外構がまだ手つかず…」というケースはよくあります。
新築の外構にはさまざまなスタイルがあり、選ぶものによって費用も大きく変わってきます。
「家の新築を予定しているが、外構についてはまだ迷っている」
「外構費用の相場を知りたい」
「費用を抑えるにはどうしたらいいのか?」
そんな人たちのために、新築の際にかかる外構費用についてまとめてみました。
新築の外構工事の種類や費用の相場
新築の外構工事にはさまざまな種類があります。
主な工事の項目や費用の相場としては、以下のとおりです。
・塀、外構フェンスの設置工事…30〜100万円
・ウッドデッキ設置工事…25〜55万円
・アプローチ工事…1㎡につき1万8,000〜3万5,000円
・花壇、植栽…10〜30万円
・カーポート設置工事…35〜130万円
ご紹介した費用はあくまで目安ですので、かかる費用は、もちろん工事の種類や規模によって大きく異なります。
新築の外構工事の合計費用は、住宅の建築にかかる費用の10%が相場だと言われています。
外構の主な項目について詳しく見ていきましょう。
塀・フェンス
塀やフェンスの設置工事の相場は30〜100万円ほど。
囲いを塀にするかフェンスにするかでも費用相場は大きく変わりますが、塀で敷地全体を囲うような工事になると50~100万円程度が相場とされています。
使用する塀の素材が、表面に模様がある化粧ブロックならさらに高額になりますし、スチールメッシュなど安価な素材のフェンスなら30万円以下で工事ができる場合もあります。
ウッドデッキ
ウッドデッキを設置する場合の費用は、25~55万円程度が相場となります。
屋根やデッキフェンスがないタイプなら安く設置できますし、床材に安価なタイルでなく木材を使って建てるならより高額になります。
もちろん広さによっても費用は大きく異なります。
アプローチ
アプローチは門扉から住宅の玄関までの空間のことです。
人が出入りするたびに目に入る場所なのでデザインも重要ですが、手入れのしやすさや安全性も考えて造る必要があります。
コンクリートを敷くほか、砂利や芝生、タイルやレンガなどを使って歩きやすくします。
総額にすると30~60万円ほどが相場となりますが、素材や平米数によって大きく変わります。
植栽
植栽は道路からの目隠しや、目立つ木を置いて目印やアクセントに使うような場合も。
費用の相場は10~30万円ほどと言われており、植える木の種類や量によっても異なります。
カーポート・駐車スペース
駐車場の場合は、地面の素材や広さなどによっても費用は異なりますが、スペースだけであれば車1台あたり約15万円前後が相場のようです。
地面をアスファルトで覆うなら1㎡につき6,000円〜1万円が相場です。
カーポートを設置するなら、車1台あたりだいたい40万円前後から。
もちろん、カーポートの形や材質などによっても値段が変わってきます。
駐車場の地面が芝生や土のままだと、雨が降ったりすると車体やタイヤが汚れ、泥が近隣の道路に落ちてしまうなど、洗車や掃除の手間が発生します。
できれば、アスファルトやコンクリートで地面を覆えると良いですね。
そのほか、門扉設置工事を行う場合は20〜40万円、物置を設置する場合は、防犯性能などにもよりますが1.5坪サイズのもので30〜80万円が相場の目安とされています。
建てた後で後悔しないためにも、外構を考える際には「新築の外構で失敗しないために!庭づくりで考えておくべきポイント」もぜひチェックしてくださいね。
新築の外構工事の費用を抑えるコツ
理想の外構にこだわってあれもこれもと設備を追加すると、予算が足りないということにもなりかねません。
外構の工事費用を下げて、家の中の設備をグレードアップさせたいという人もいるでしょう。
家の中も外構も納得のいく新築が建てられるよう、外構工事の費用を抑えるコツをご紹介します。
素材やグレードを安いものにする
最初にご紹介したように、外構工事は安価な素材を使うことで費用を抑えることができます。
アプローチに天然石材を敷くと高額になってしまいますが、土間コンクリートなど別の素材をうまく使えば、デザイン性を大きく損なわずに大幅なコストカットも可能です。
ただ、安価な素材は耐久性が低いものもあるので、設置する場所や屋根の有無なども考慮してバランスを見ながら選ぶのが大切です。
DIYをする
専門知識がなくても作れる部分は、住み始めた後から自分たちでDIYすることもできます。
庭に砂利や芝生を敷いたり、子どもの遊び場を整えたり、照明器具を取り付けるなどであれば、ホームセンターなどで材料を揃えて作る人も多いです。
DIYをする予定であれば、ハウスメーカーなど施工会社に相談しておきましょう。
施工会社の協力や理解が必要な場合もありますが、相談をすればDIYをすることを前提としたアドバイスをもらえるかもしれません。
複数の業者に見積もりを依頼する
施工会社によって見積もり額は大きく異なりますので、複数の業者に見積もりを取ることも大切です。
外構工事の場合は、住宅会社など住宅建築のプロだけでなく、外構工事専門の業者にも見積もりを取って比較してみましょう。
住宅会社に工事を頼むと、間に挟む業者の数が多い分金額が高く設定されてしまいがちですが、外構専門業者に頼むと費用的には安いことが多いです。
外構費用もローンに組み込む・借り換えを行う
見積もりをとって金額を比較するのは大切ですが、単純に金額だけで判断してはいけません。
外構工事は大きな工事のため、現金ではなくローンを組むことも多いでしょう。
外構工事だけでローンを組むのではなく、住宅ローンに含んだ方が金利が安く格段にお得です。
また、借り換えという手段もあります。
借り換えのメリットは、大きく2つあります。
1つは現在の住宅ローンの内容次第では、0円リフォームが可能になること。
住宅ローン残債+リフォーム費+諸経費が合わさって新たな住宅ローンを組み直すことになりますが、金利などの影響で今より月々のローン支払い額が安くなる場合があります。
リフォームに対する現金支払いが0円となり、月々の支払いも下がるというダブルメリットを受けることができる可能性があるのです。
さらに、リフォームローンより金利が低く年数も住宅ローンに合わせ長く借りられるのもメリットです。
新築の外構工事を依頼する際に考えておきたいこと
新築の外構工事を依頼する業者を決める時には、費用以外にも考えておくべきことがたくさんあります。
注意点もよく把握して、後悔しない外構工事にしましょう。
住宅会社・外構専門業者のどちらが合っているか
新築の際、外構工事をどこに依頼するか?という問題もあります。
先ほど少しお話しましたが、選択肢としては住宅会社と外構専門業者があります。
まず、住宅会社に外構工事を依頼する最大のメリットは「建物と合った外構にしてもらえる」という点です。
建物の外壁などに使っている素材を外構でも使うことができるため、建物と統一感のある外構を作り出してくれます。
また、保証が大きいという点も、うれしいメリットです。
もちろん外構専門業者でも工事補償を設定しています。
しかし、やはり大きな会社の補償というものは、安心感の違いがあるのではないでしょうか。
一方で外構業者のメリットは、外構を専門に行っているため、外構に力を入れた提案をしてくれるという点。
住宅会社はどちらかと言うと建物に力を入れているため、外構と合わせて全体的に見ると物足りなさを感じることがあるようです。
外構工事費用を住宅ローンに組み込むなら業者選びに注意
外構工事の費用も住宅ローンに組み込みたいと考えているなら、業者選びはとても重要です。
住宅会社に外構工事を依頼すれば、建物と合わせたローン計画が立てられます。
建物と外構で別々のローンを組むよりも分かりやすく、金利も低いので安心ですよね。
一方、外構専門業者に個別に依頼すると、工事費用は住宅ローンに組み込むことができません。
信販ローンなどを組むことになりますが、住宅ローンよりも金利は高くなってしまうため、その点も考慮しておきましょう。
借り換えは諸費用の負担も考慮する
借り換えにはデメリットもあり、新たな住宅ローンを組むには諸経費が必要となります。
この諸経費は借入額や銀行によっても異なりますが、たとえば借入金額3,000万円の場合は約30〜80万円がかかります。
ローンに組み込めるので現金が必要になることはありませんが、足を引っ張る場合があります。
また、同じ銀行での借り換えはできないので、その点も注意しておきましょう。
外構工事の費用の相場も参考に納得のいく新築を!
新築の外構工事のたくさんの項目について費用の相場をご紹介しました。
費用を抑えるには、素材を安いものにしたりDIYをすることもできます。
現金で工事ができる方は、外構業者の見積もりの方が安いことが多いので、金額だけ見れば業者に依頼する方がメリットは大きいです。
しかし、現金で工事をするのが難しい方には、住宅会社だとリフォームローン以外の提案でお得に外構工事を行うことができます。
新築にかかる費用の外構工事について、参考にして頂ければ嬉しいです。
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- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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