二世帯住宅のメリットとデメリットは?間取り種類や気を付ける点も
家づくり
#新築の家づくり#暮らし方
はれ暮らし編集部2021.07.20
二世帯住宅って予算や間取りなど考えるのが難しそう・・・とお考えの方も多いと思います。
ですが、事前に知識を増やし、しっかりした手順を踏んで二世帯住宅をつくっていけば、同居してからも満足できる二世帯住宅ができあがります。
今回は、二世帯住宅の間取りの種類をご紹介。
二世帯住宅のメリット・デメリットやデメリットに対策する方法も解説していきます。
二世帯住宅のメリット・デメリット
そもそも二世帯住宅にするとどう良いのか、または困ることはあるかを知っておきましょう。
メリット
一番の大きなメリットは「助け合える」ということです。
共働きをしながら子育てもする子世帯にとっては、子どもの面倒を見てもらえることや食事など家事のサポートもしてもらえることはとても助かります。
親世帯にとっては、加齢によって負担が大きくなってきた作業を子世帯に手伝ってもらうことができたり、将来介護が必要になった場合の安心感があるなど、お互いが助け合えるというメリットがあります。
また、金銭的なメリットも大きいです。
家を建てる際に親世帯、子世帯が共に費用を分担すれば、それぞれの費用の負担を抑えて家を建てる事ができますし、家へ使える予算も多くなります。
特に若くて収入が少ない頃は、住宅ローンでそれほどお金を借りる事ができません。
そんな場合に二世帯住宅は特に有効と言えます。
また日々の生活費や光熱費も親世帯、子世帯が同居することで別々に住むよりも削減する事ができます。
デメリット
デメリットは入居後の不満点が多くあげられます。
プライバシーの確保や生活習慣の違いは、特にトラブルの原因になります。
また、最近では将来、子世帯のみになってしまった時の親世帯住居スペースの活用方法についても注目される方が増えています。
子世帯だけだと、広すぎて無駄になってしまうので、使わなくなったスペースをどうすれば良いのかなども事前に考えておく必要があります。
これらのメリット・デメリットをもとに、失敗しない二世帯住宅の建て方を考えてみることが大切です。
二世帯住宅の3種類の間取りタイプ
二世帯住宅には3タイプの間取りがあります。
自分たちの優先順位を考えて、どのタイプが合っているか考えてみましょう。
①完全分離型
玄関や水回りなどそれぞれに設けて生活空間を分けるタイプ。
各世帯のスペースを上下階で分けるケースとお隣さん感覚で左右で分けるケースがあります。
メリット
親世帯と子世帯のそれぞれでプライバシーが保護しやすくなります。
設計によって、水道や電気、ガスなどの設備を分けることも可能なため、光熱費の支払いでトラブルになることも防げるでしょう。
玄関が別々なので、将来親世帯部分を賃貸するなど選択肢が広がります。
デメリット
新築時の費用が3タイプの中で一番高くなる傾向があります。
上下階で分離した場合は、音が響くなどストレスの原因になることもあります。
②玄関共有型
玄関のみ共有、もしくは家の中で繋がっているタイプ。
完全分離にしたいがスペースに余裕がない場合などに選ばれることが多いです。
メリット
生活空間が別でもコミュニケーションを取りやすくなります。
完全分離より費用が安いのもメリットです。
デメリット
玄関に二世帯分の収納空間が必要となります。
完全分離型の二世帯住宅と同様、分離スペースが上下階で分離した場合、音が響くことでストレスを感じることもあるかもしれません。
③完全共有型
水まわりや玄関など全て共用にして、親世帯の部屋だけつくるタイプです。
メリット
建築費用は一番安く抑えることが可能です。
お風呂やキッチンを一緒に使うことで、水道やガスなどの光熱費のほか、食費などの節約にもつながります。
新築当初は二世帯で住まなくても、将来的に親を迎えたい場合になどに役立ちます。
デメリット
プライバシーがなく全ての設備を共有するため、ルールなどが明確に必要となります。
また、間取りを工夫しないと、収納スペースが不足しがちになる傾向があります。
二世帯住宅のデメリットへの対策
建てる前は、少しでも費用を抑えるために共有型二世帯を選ばれる方も多いです。
しかし、実際に二世帯生活をスタートさせてから「多少高くてもやっぱり完全分離にすればよかった」という意見も少なくありません。
こちらは1,000人の二世帯経験者のアンケート結果です。
住んでから改善するのは大変なので、事前にネックになりそうなことへの対策を考えておきましょう。
プライバシーの確保
プライバシーを確保するための一番の方法は「完全分離型」の間取りを選択することです。
もちろん、費用は高額になってしまいますが、結果的に別居になってしまうくらいでしたら、最初にお金をかけてその後協力して暮らせるほうが安上がりかもしれません。
ただし、同居する親世帯が奥様のご両親の場合は、共有スペースが多い二世帯プランでも良好な関係性を継続しやすいと言われています。
収納
一つの家に2つの世帯で暮らす二世帯住宅では、どうしても生活スペースに広さを取られるため、収納スペースが確保できなくなりがちです。
ただし、広くすればするほど費用も上がりますので、各世帯どれくらいの収納量が必要なのか、現状の持ち物から計算しておくと良いでしょう。
延べ床面積を大きくせずに収納を増やす裏ワザとしては、小屋裏収納や床下収納の活用や、外部物置を増やすなどがおすすめです。
家を大きく建築するより費用が安く済む場合が多いですよ。
防音
生活音は二世帯住宅に住むほとんどの方の悩みです。
特に、上下階で世帯を分ける場合は、2階の音が1階に伝わりやすいので気を遣う生活環境となってしまいます。
分離型の間取りにする場合は、上下階で分けるよりも左右で分けると音は緩和されます。
二世帯住宅はメリットとデメリットをチェック!心地よく暮らす工夫を
二世帯住宅には3つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
新築当初は、初期費用のことばかり気にしてしまい「玄関共有型」や「完全共有型」が選ばれやすいです。
しかし、将来賃貸経営や店舗にリフォームなど活用方法が豊富な「完全分離型」も長い目で見るとお得に暮らせるのではないかと思います。
二世帯住宅は、親世帯と子世帯で助け合って生活することができ、金銭面でもメリットがあるライフスタイル。
プライバシーの確保が難しかったり、生活音が気になるなどのデメリットもありますが、メリットと比較して、自分に合った二世帯住宅を選ぶことが大切です。
間取り次第でデメリットの対策することもできるので、建てる前にしっかりと計画を立てておくことが大切です。
二世帯住宅は同居する大人の人数も多く意見をまとめるのも大変ですし、入居後の気苦労などもありますが、実際に上手くいけば、かなり便利で合理的な生活スタイルだと言えます。
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- 記事を書いた人
- はれ暮らし編集部 ジョンソンホームズ
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